「コンビニ百里の道をゆく」は、52歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
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私たちローソンは2025年で50周年。今、そこに向けた新プロジェクト「ハピろー!(ハッピー・ローソン・プロジェクト!)」が動き出しています。松山ケンイチさんと川栄李奈さんによるテレビCMで、印象的な「ハピろー!」をお聞きになった方も多いのではないでしょうか。
ローソンでは、「私たちは “みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」というグループ理念を掲げています。つまり、マチやみんなのために何ができるかを問い続けることが私たちの存在意義なのです。コロナの中、「私たちがうまく変われたらもっと役に立てるのではないか」と考えました。
そこで20年秋、「ローソングループ大変革実行委員会」を立ち上げ、店舗の改装など、さまざまなことに大々的に取り組んできました。
一方で、コロナ禍で何をするにも遠慮がちで萎縮していた社会にも、「ウィズコロナ」の発想や生活様式がだんだんと浸透してきました。私たちがお客様に「一緒にハッピーになりましょう!」というメッセージを出してもいいのではないかと感じています。生まれ変わったローソンのお店で、ぜひお買い物を楽しんでいただきたい。そんな思いで始めたプロジェクトです。
ローソンアプリのクーポンを使って、7月19日から8月16日まで対象商品が最大半額になるキャンペーンを展開中です。「安く買えた!」というお得感は、お買い物の大きな楽しみです。世はインフレでガソリン代も電気代も上がり、生活防衛ムードも漂いますが、「生活大応援」も続けたい。
ローソンでのお買い物でお客様に幸せになっていただき、一緒にハッピーな夏にして盛り上がりましょう。そんな意味を込めた「ハピろー!」です。25年に向けてさまざまな取り組みをしていきますので、ご期待ください。
竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
※AERA 2022年8月8日号