今年もスギ花粉のシーズンがやってきました。飛散量が多くなるタイミングとしては、
気温が高く乾燥した日や、風が強い日、雨の翌日などがありますが、特に、雨の翌日は、前日の数十倍のスギ花粉が飛び交う場合もあります。さらに、1日の中でも2回ピークがあると言われています。
飛散量が多くなる日・時間帯は対策を万全にしておきましょう。
この記事の写真をすべて見る気温が高く、乾燥している日
スギ花粉の飛びやすい日として「気温が高く、乾燥している日」があります。
これは気温が高いほどスギの雄花が開きやすく、放出される花粉量が多くなるためです。また、空気が乾燥しているとスギ花粉が湿気を吸わず、より長い時間空気中を漂うことになるので、花粉症の方は注意が必要です。
また、風が強い日も飛散量が多くなります。強風によって木々が揺らされることで、放出される花粉の量も多くなり、さらに風に乗ってより遠くまで飛んでいくからです。地表に落下している花粉も、強風によって舞い上げられるので、要注意です。
雨の翌日
「雨の翌日に花粉が多くなる」という話を聞いたことはありませんか?
これは単に晴れの日のほうが雨の日と比べて飛散量が多いということではなく、晴れた日同士を比べても、前日に雨が降っていたほうが飛散量が多くなりやすい傾向があることがわかっています。その理由は、雨が降るとスギ花粉も雨粒と一緒に地面に落下してしまうため、雨天時は空気中を漂うスギ花粉も少なくなりますが、その翌日に晴れた場合、地面に落下したスギ花粉が乾燥して再び舞い上がるため、地面に落下していた花粉量の分も通常より飛散量が多くなってしまうからです。
場合によっては、前日の数十倍の花粉が飛ぶことになるので、特に注意したほうがよさそうです。
1日の中では2回ピークが
花粉の飛散量は1日の中でも上下し、要注意の時間帯があります。特に都市部の場合、「正午ごろ」と「日没ごろ」に花粉が多くなるといわれています。
これは早朝、日の出とともに雄花が開き、放出された花粉が風に乗って都市部にやってくるタイミングが「正午ごろ」であること、そして日中、上空高くまで舞い上がった花粉は日没のタイミングで地表付近まで降りてくるためと考えられています。
最新の花粉飛散情報(tenki.jp)
最新のtenki.jp花粉飛散予測によると、今シーズンの飛散量は、例年と比べて全国的に少なくなる見通しですが、天気や時間帯も花粉対策の参考にしてみてください。
日々の花粉飛散情報はこちらからご覧いただけます。
[参考]
・環境省 主な花粉と飛散時期