(撮影/写真部・張溢文)
(撮影/写真部・張溢文)

――インターンシップの内容や実施数にも変化はありましたか。

 中止や延期をした企業もありましたが、マイナビの掲載数が激減したわけではありません。参加しようと思えば門戸は開かれていますし、今夏参加したという学生も7割を超えていました。ただ、合宿型や大学経由の産学連携系の多くが中止になったと聞いています。そういう意味では、機会減少になっているとは感じています。

――予測できない状況のなかで、学生はどのように動けばいいのでしょうか。

 4年生で就活中の方は、とにかく動くしかないと思います。世間で雇用情勢が厳しいとしても、新卒採用は未来の組織に必要な人を採用しています。まだ募集している企業もあるので、目の前にある現実を信じて就活を続けてほしいです。

 実は私、氷河期世代なんです。当時はそういうものだと思っていましたが、100社以上エントリーしてもなかなか決まらず、本当にしんどかったのを覚えています。そのとき「10社に1社内定が出る」と言われていたのですが、実際、30社面接を受けたときに、突然3社から内定がでました。後から思うと、10分の1の割合でコンスタントに内定がでるのではなくて、あきらめずに動き続けた結果、活動した社数の10分の1くらい内定がでる、ということだったのだと思いました。

 3年生は思うことが色々あると思いますが、門戸は開かれているのでインターンシップなどに動いてほしいという思いが一番です。オンラインだからこそ、授業の合間に参加できるなどハードルも低い。他大学の人と話して刺激を受けたという方も多くいます。就活が始まると余裕を持って考えられなくなるので、時間がある今がねらい目です。

(構成/編集部・福井しほ)

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福井しほ

福井しほ

大阪生まれ、大阪育ち。

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