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元ザ・ビートルズのジョン・レノンと前衛芸術家オノ・ヨーコというカップルのクリエイティブな歩みをたどる企画展「DOUBLE FANTASY - John & Yoko」(主催:ソニー・ミュージックエンタテインメント /ソニー・ミュージックレーベルズ、メディアパートナー:朝日新聞社)が、ジョン生誕80年目の2020年10月9日に東京で開幕します。新型コロナウイルスが猛威を振るう昨今、2人が世界に発したメッセージが響いてきます。
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ジョンとヨーコの出会いは1966年。ヨーコの個展開催の前日、友人に誘われてジョンはロンドンのインディカ・ギャラリーを訪れました。愛と平和への思いは2人を深く結びつけ、69年結婚。共作のコンセプチュアル・アート「ベッド・イン」「WAR IS OVER!」などの平和運動はもちろん、71年発表の名曲「イマジン」も2人の創造性のたまものでした。今年はジョン生誕80年目、共作アルバム「ダブル・ファンタジー」を発表した約1カ月後、凶弾に倒れ悲劇的な最期を迎えてから40年目でもあります。企画展は既に、ジョンの故郷、英リバプールで開催され、70万人を動員。メッセージや言葉、音楽&アート作品、私物といった100点以上の展示品を通じ、2人の共鳴する感性の森に誘われるとともに、あたかも2人の人生を共に歩むかのように感じられるでしょう。
展覧会は見どころにあふれています。
ヨーコの作品「天井の絵」「釘を打つための絵」「リンゴ」
1966年、インディカ・ギャラリーでの個展で発表した作品。ジョンは当時、前衛芸術に懐疑的だったといいますが、「天井の絵」を観て一変。後年、「梯子を登ってみると、そこに「YES」と書かれていた。だったらOK、と思ったよ。もしそこに「NO」と書いてあったら……同じ価値観を持ち続けたと思う」と述懐。ヨーコはデイリー・メール紙上で「出会いの日」について「あの日以降、何もかもが変わったのです」と語っています。