●何事にもバランスが重要、ストレッチすることが肝心

 整体の先生に教えていただいた要点は「バランス」です。若い時の不調はケガのようなもので、直接的な原因からくることが多い。ところが年齢が高くなってからの不調は、バランスの悪さからくるものが多くなる。そのことを学びました。

 ケガの場合はもちろんケガを治すことが先決ですが、足首をひねって軽く捻挫をしただけで身体のあちこちの調子が悪くなるように、無理が利かない身体になっていると、1つのアクシデントの影響が多方面に及び、瞬く間にバランスが崩れ、「身体全体や下半身の不調」などという事態になってしまうということが少なくありません。

 だから、ストレッチなどを効果的に採り入れて、身体全体のバランスを良くすることのほうが重要になってくるのだと思います。

 例えば私はストレッチポールを常用しています。これを用いた身体を伸ばすストレッチをよくしています。

 以上、腰や肩の不調についての経験を語ってきましたが、その他の健康法に関してもバランス重視は同じだと思います。例えばダイエットでも、炭水化物ダイエット、ローカーボ・ダイエットが流行っています。あくまでも私の見解ですが、こうしたダイエットも若いうちはいいと思いますが、年を取ってくるとどうでしょうか。

 バランスを崩してまで、身体に負荷をかけるという方法はあまり良くないように思います。だからダイエットをするならば全体的に摂取量を減らす。これが正解ではないかと思います。

 炭水化物だけを減らすのではなく、適正比率を保ちながら全体量をコントロールする。これが大切なのではないでしょうか。

 また、ちょっと小太りくらいのほうが長生きするともいわれます。ある程度の年齢になって、筋骨隆々の身体になることが果たしていいことでしょうか。どこかに無理が生じてしまうと思えます。体脂肪率にしても、年相応でいいはずです。

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