毎年お正月はなんて早いのだろうと思うのですが、今年もすでに半月近くになりました。明日15日は小正月ですね。小正月には「左義長(さぎちょう)」という行事があります。別名・どんど焼き、お焚き上げなど 地域により呼び名が異なります。それぞれの家にやってきた年神様を見送り、焚き上げた火で焼いたを食べると無病息災になるご利益も!

松の内はいつまで?

松の内は7日までと15日までの地域に分かれることをご存知でしょうか。主に関東は7日まで、関西は15日の小正月までが多いようです。どちらにしても、松の内を過ぎたら縁起物として飾った注連飾りをどうするか?悩みどころですね。左義長は別名にあるように火を焚きます。この火でお正月飾りをはじめとした神事にかかわるもの(お守りやお札など)を一緒に焼くことができます。火の呼び方も、地域により斎火(さいか)、斎灯(さいと)と呼び方が異なります。

お祭りとして、伝統行事として

日本の伝統行事の多くがそうであり、先にご紹介したように、左義長は神様への祈りと邪気払いのお祭りです。大晦日から年明け三が日の清浄な空気から一転、日常が始まってもどこか1月は特別な時間が続きます。新しい日々も半月経った小正月は古くは二度目の正月と言われていました。二つ目のリセットのタイミングですね。左義長の焚き上げは、舞い上がる火の煙を浴びるだけで邪気払いになるとも言われています。正月飾りと一緒に季節の邪を払い落としましょう!

この時期の邪気、と言えば…

寒に入って厳しい寒さとともに乾燥も増してきているこの時期、邪の代表と言えば「風邪」ですね。風邪は「風の邪気」と考えられていて「ふうじゃ」とも言います。今年は年末から雨の降っていない地域が多く、例年以上に乾燥しているため予防が肝心です。焚き上げの火で焼いた餅を食べて身体を温め、家族や近隣の方々と火を囲んで和むことも邪気払いにつながるのではないでしょうか。

明日以降開催のピックアップ

1月15日開催
鶴岡八幡宮 左義長神事(鎌倉市)
7時~
住吉大社 古札焼納式・とんど焼き(大阪市)
9時~
1月20日開催
海の公園 どんど焼き(横浜市金沢区)
例年15日に近い土曜日ですが今年は20日

二つ目の区切り、みなさまの五穀豊穣と無病息災をお祈り申し上げます。
《出典・引用》
角川俳句歳時記 冬
暮らし歳時記 http://www.i-nekko.jp/
横浜市金沢区観光協会
かまくら観光
住吉大社ホームページ