こうした事例は日頃の威圧的な態度がエスカレートしたと考えられる。保育のあり方について詳しい大阪教育大学の小崎恭弘教授(保育学)は、一番の要因は「保育士の人権意識の欠如」と指摘する。
「子どもを対等だと考える人権意識が欠けています。幼き弱き子どもを下に見て、言うことを聞くべき存在として位置付けてしまった途端、おかしくなる。自分がされたら嫌なこと、保護者が目の前にいたらやらないことはしない。これが人権意識のシンプルな基準です。保育士の養成段階や保育士を対象としたキャリアアップ研修の中で、『人権』という科目を独立させ、じっくり学ぶ必要があるかもしれません」
(ライター・大楽眞衣子、フリーランス記者・宮本さおり)
※AERA 2022年12月26日号