もちろん、古くからのファンも、この曲からずっと力をもらっている。
「あの前奏のメロディの突き上げに、悲しい時も必ず勇気がもらえ、歌い出しから最後までのメロディすべてが魂をふるえる、かけがえのない一曲です」(50代・男性)
「この曲がヒットした時は社会人になったばかりで自分の応援歌にしていました。今も通勤の車の中で毎日歌っています。桜井さんの声が大好きで、その日の声の出方で自分の体調を整えています」(60代・女性)
体調管理に「星空のディスタンス」! まさに、生きる力となっている一曲だ。
第8位 Musician
同票だった「ROCKDOM -風に吹かれて-」「星空のディスタンス」と、なんと1票差での第8位は「Musician」。この曲に関して、AERA 8月11-18日合併号のインタビューで、高見沢俊彦はこう語っている。
「等身大という意味では、『Musician』も坂崎に合っていると思う。ギターに関してミュージシャンシップも高かったし、プロになる意識が一番強かったのが坂崎」

ファンが力をもらえる曲に「Musician」を選んだ理由には、そんな“坂崎幸之助”の名前も挙がる。
「ALFEEの存在を知り、レコードを買い漁りこの曲を初めて聴いた時、アコギの音と坂崎さんの甘く切ない歌声にグッときて坂崎さんに惚れた楽曲です。沢山ある楽曲の中で未だにこの曲を聴くと涙腺が崩壊してしまいますが、自分の中では特別な大好きな楽曲の1つです」(50代・女性)
「1983年『メリーアン』の時からファンですが、28年ぶりにライブに復帰しました。アルバム『賛集詩』に入っ ている『Musician』は幸ちゃんの優しい声が全面に出ていて、アコギの音も素晴らしいです。サビのユニゾンも好きです。40周年、50周年と歌詞が加えられて、3人の歩いて来た道のりと、この先の決意を感じる曲です」(50代・女性)
そんな「Musician」は、いつも心に寄り添ってくれるという。
「くじけない、希望、夢…… 力をもらえる歌はたくさんあります。でも私にとっては『Musician』がいつも心に寄り添ってくれる曲です。ALFEEも私も年齢を重ねてきて、歌詞の変化とともに私の受け止め方も変わってきました。歌詞の“君”は“私”なんだと思って、辛らいときや悲しいときは必ずこの歌を聴いています。坂崎さんの声も相まって心癒されています」(60代・女性)