2025年7月16日、アンゴラ南東部クアンド州クイト・クアナバレの地雷原を訪問し、地元住民と言葉を交わすヘンリー王子。どくろ警告標識の前を通り過ぎるなど、母ダイアナ元妃の足跡をたどっている(photo Ampe Pedro/The HALO Trust/ロイター/アフロ)
2025年7月16日、アンゴラ南東部クアンド州クイト・クアナバレの地雷原を訪問し、地元住民と言葉を交わすヘンリー王子。どくろ警告標識の前を通り過ぎるなど、母ダイアナ元妃の足跡をたどっている(photo Ampe Pedro/The HALO Trust/ロイター/アフロ)

ヘンリー王子の英王室の称号を利用か

 また、エクスプレス(オンライン)によると、ヘンリー王子メーガンさんは「アズ・エバー」商品の宣伝にラスベガスに行く予定だという。ラスベガスのショッピングセンター内に建設中の「ネットフリックス・ハウス」に姿を見せ、ワインなどを直に販売する。そこにはネットフリックスの人気作品「ウェンズデー」「イカゲーム」などのグッズも並ぶ予定だ。

 2人は、テキサス州とペンシルバニア州にある「ネットフリックス・ハウス」にも足を運ぶという。つまり、ネットフリックスは契約を格落ちはさせたものの相変わらず、メーガンさんのブランドに投資して成長を支援する。将来は、「アズ・エバー」がネットフリックスとメーガンさんの重要な収入源になると幹部などは予想しているそうだ。今後、アメリカ国内や外国に同店舗が次々に開設されるといわれるので、2人は現地を訪れては売り上げを刺激するのだろう。このとき、ヘンリー王子の英王室の称号が利用されるだろうとも言われている。

ヘンリー王子をからかうメーガンさん

 そんななか、ヘンリー王子がアフリカの慈善団体センテバレのパトロンを辞任した件について動きがあった。イギリスの慈善団体委員会がセンテバレのスキャンダルを調査後、王子に人種差別や女性蔑視はなかったと発表したのだ。しかし、王子は自分を指弾した理事長、チャンダウカ博士を「出し抜きたい」との気持ちを抑えられないようで、新たに類似の慈善団体「新センテバレ」の創設を画策しているという。しかし「チャリティ団体は復讐心から始めるものではない」「王子のために働く人はいないだろう」と言われてしまっている。

 また、ヘンリー王子は英王室と和解する手がかりとして、自分の仕事の日程を王室に知らせたいと申し入れた。これに対して英王室は冷ややかだ。「王子のスケジュールを誰が気にするのか」「王子は這ってでも王室に帰りたいのだろう」と揶揄されている。

 メーガンさんは、現在の夫の八方ふさがりに助け舟を出していない。彼女は44歳の誕生日の写真を公表したが、そこにヘンリー王子の姿はなく「ウィズ・ラブ、メーガン」シーズン2予告編では、メーガンさんは王子の「ロブスター嫌い」をからかっている状態だ。

 ヘンリー王子はいま、慈善団体の創設を反対され、英王室との和解は進められず、メーガンさんの支援も得られない孤独な状況が続いている。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

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