
解散で起きた「変化」
――コンビ解散の発表をされてから、日常の見え方や仕事の感覚に変化はありましたか。
仕事で言えば、これまで以上に頑張らないとという気持ちのスイッチは入りました。でも、他はいたってマイペースにやってるんです。
解散の発表をして、いろんな方からいっぱい連絡をもらいました。「今度ご飯に行こう」とか、僕たち以上に感傷的になっていらっしゃる方が多いなと思いましたよ。その気持ちを言い表すならどんな感じなのか気になって聞いたんですよ。そうしたら、「『(森田一義アワー 笑って)いいとも!』が終わった感覚」って言った人がいて、しっくりきました。
――それはしんみりしたということですか?
しんみりというか、その人が言うには、「いつか終わるものだし、それは仕方ない」「亮と淳も普通に仲良さそうに話している」「でも寂しい」という気持ちみたいです。他にも寂しいと言ってくださった人もいましたけど、たぶん、俺らより忘れていくのも早いはずなんですよ。
「いいとも!」が終わったとき、たくさんの人が寂しいと感じたし、そう言ったじゃないですか。でも番組に出たり、携わったりしていた人はもっと長くその「寂しい」が続くと思うんです。番組を見ていた人も時々寂しく感じるかもしれないけど、少しずつ日常に戻っていく。それと同じなのかなと思いました。
――俯瞰して見られているんですね。
そうですね。解散を発表した後も、あまりピンときていなかったんです。だから、「いいとも!」のたとえを聞いて、それやったら心の置き場がわかるし、「その感覚やったら俺共感できるなぁ」と思って今話させてもらいました。

――亮さんのなかで変化はありましたか。
当たり前のものがなくなったんだなという感覚はありますね。でも、相方とは今のほうが連絡を取っているんですよ。「あの人から飯食いたいって言われてるけど、どう?」とか。何か事件や喧嘩が起きて、仲たがいしたとかでもないですしね。
――ロンドンブーツ1号2号を続けることもできたと思います。でも、その選択をしませんでした。
二人で話をするなかで、ロンドンブーツという形で居続けることの展開があまりピンとこない感じはあったんです。相方は停滞をとにかく嫌う人なんで、次に何の行動をするか考えたときに解散が浮かんだと。一度浮かんだことはもう止まらない人なんです。
でも、それを俺が受け止めたとかでもなくて。あいつの気持ちもめちゃめちゃわかるし、次のことに向かって動いてる淳を見るのも好きなんです。だから、俺もそうしようって思いました。