この映画祭の発起人、名優、ロバート・レッドフォードが「明日に向かって撃て」の中で演じた役名サンダンス・キッドが名前の由来です。彼が後進の若者達を応援したいと始めたのがインディペンデント映画の祭典サンダンス映画祭です。若手監督の登竜門としても有名な映画祭へと発展、毎年多くの映画ファンや映画関係者の注目集めています。受賞・上映作の監督は錚々たる顔ぶれ。映画ファンならチェックしない訳にはいきませんね。先日はゴールデングローブ賞が決定、来月末にはいよいよアカデミー賞受賞式も控え映画ファンにはホットな季節になってきました。寒ーい冬も、是非映画賞レースにアツくなってみませんか。
この記事の写真をすべて見るクェンティン・タランティーノ監督
サンダンス映画祭と言えば、タランティーノ監督。受賞こそしていませんが、彼の初の監督作品「レザボア・ドッグス」が、この映画祭で上映された事で注目を集め、一躍その名を知られるようになったと言われています。その他サンダンス映画祭で上映されヒットした作品は「リトルミスサンシャイン」「不都合な真実」「ブレアウィッチプロジェクト」などなど。レンタルビデオ店に勤める映画好きの青年だったタランティーノ監督の立身出世のキッカケとなったサンダンス映画祭。インディペンデント映画製作に携わる若者達にとって、まさに夢の映画祭です。今や世界中の映画関係者が注目する映画祭となったサンダンス映画祭。インディペンデント映画という枠を飛び越えているような気がします。中々、日本では上映されない分野であるアメリカの暗部を描いた映画「ウィンターズボーン」(2010年審査員大賞。のちにアカデミー賞助演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスもこの映画の主演で注目されました)、「フローズンリバー」(2008年審査員大賞、主演したメリッサ・レオはこの作品でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました)も、サンダンス映画祭で賞を取り日本でも上映されました。
多くの名匠、名優を輩出し続けているサンダンス映画祭、今年も注目ですね。
今年はさらに注目!?
昨年のサンダンス映画祭では、日本のロックバンド・X JAPANの活動を追ったドキュメンタリー映画「We Are X」(監督:Stephen Kijak)がワールドシネマドキュメンタリー部門の最優秀編集賞を受賞しています。映画祭オープニングセレモニーでは、メンバーYOSHIKIさんの演奏も行われたそう。このニュースで、今年はさらに日本でサンダンス映画祭が注目されるようになるかもしれませんね。
今年も世界中のインディペンデント映画がサンダンス映画祭に集まります。ノミネート作品など是非、下記の公式サイト(英語版)でチェックしてみてくださいね。
ロバート・レッドフォードと縁のあるユタ州。そのユタ州のスキーリゾート地パーク・シティがサンダンス映画祭の開催地です。現地も日本同様冬真っ只中の寒いお天気のようですが、今ごろ映画ファン達のアツい熱気に包まれていることでしょう。