
新教皇レオ14世をめぐり、ソーシャルメディアではフェイクニュースが投稿され、ウォークという言葉が飛び交う。AERA 2025年6月2日号より。
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「姉妹のキリスト教教会や、ほかの宗教の道を歩む人々、深い不安のうちに神を求める人々、すべての善意の人とも、歩まなければなりません。平和が支配する新しい世を築くためです」
現地時間5月18日、新教皇レオ14世はバチカンのサンピエトロ広場で行われた就任ミサで平和と調和を訴えた。
しかし、ソーシャルメディアでは、彼が政治的な「リベラル派」リーダーであると思わせるフェイクニュースが席巻していた。5月7日に始まったコンクラーベ(教皇選挙)後、そして就任ミサ後も、それは続いている。
「苦しみの中で眠り続ける世界で『目覚めた(ウォーク)』と言われることは侮辱ではない。ウォークというのは、情けによって目が開かれているという意味だ。(中略)目覚めよう。愛しなさい」とポストされた映像は、レオ14世の正装の写真に被せられ、彼の発言ともとれる。