息子たちの「通塾なしの中学受験体験談」を紹介したブログが人気のオトクサさんは、6男2女・8人の子どもを持つ大家族の父親でもあります。オトクサさんいわく「毎日大騒ぎで静かになることがない」という家族の日常は、どのようなものでしょうか? 「オトクサ」と言う呼び名の由来、自称「日本一公園に行く受験生の父親」というオトクサさんとお子さんの休日の過ごし方など、家族とのエピソードを聞きました。※前編<“通塾なし”中学受験で開成合格 8人きょうだいの父親が語る“受験で最も重視したこと”とは?>から続く
【図版】オトクサ家の子育てルール3か条はこちら!中学以降は口出ししない
――「オトクサ」というペンネームの由来を教えてください。
スマートスピーカーのAlexa(アレクサ)です。Alexaを買ったら子どもが面白がって「Alexa、音楽をかけて」なんて話しかけるようになって、そのうち僕を「オトクサ」と呼ぶようになりました。外出先でも構わず「オトクサ〜」と呼んでくるので、模試の会場で「え、あのブログのオトクサさん?」と気付かれたこともあります(笑)。
――2歳から高校生まで、8人のお子さんがいる毎日は、どのような感じでしょうか?
家の中を走り回ったり、喧嘩したり、泣いたり、とにかく賑やかですよ。高校2年生の長女と中学3年生の長男は年齢も離れているので、下の子たちからは一目置かれています。うちは子どもが中学生になったら、誰かに迷惑をかけるとか余程のことがない限り、基本的に口出しはしないんです。長男も開成に入ってからは、勉強の会話をすることもないし、テスト用紙を見たことすらありません。上の子たちとは、信頼関係が築けているから、というのもありますが、より手がかかる下の子たちに気持ちを向けざるを得ない、というのが正直なところです。
「不平等は仕方がない」
――年齢が違うお子さんの子育てで、心掛けていることはありますか?
必ずしも平等になるとは限らないということは、教えるようにしています。
年齢が違えば守らなければいけないルールも違うし、頑張った子と頑張らなかった子では評価も違う。
きょうだい全員を平等に扱うことはもちろん大切ですが、必ずしもそうでないときもあるということです。
算数が得意、走るのが早い、好奇心旺盛、きょうだいによって異なるそれぞれの長所を認めてあげることも、ある意味平等に扱わないということだと思っています。
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