――父として厳しくお子さんたちを叱ることもありますか?
もちろんあります。わが家の中学受験のポリシーとして「受験生ファースト」にはせず、家族の時間を大切にするという決め事がありましたが、子どもの機嫌を最優先しないという考え方は、受験以外でも同じです。
一番厳しく怒るのは、嘘をついたときですね。勉強についても「この成績じゃ全然志望校に届かないよ」くらいのことは、平気で言います。叱るとしゅんとしたり、泣いたりすることもありますが、少したつとケロっとしていつもの口の悪い子どもに戻ります(笑)。

次男・三男も受験 癒やしは末っ子のほっぺ
――現在は下の息子さんお二人も、中学受験の勉強をしているそうですね。
次男は来年、三男は再来年が本番で、二人とも自宅学習中心に勉強を進めています。長男が6年生のときは、0歳、2歳、4歳、8歳、9歳の弟や妹がいて、家の中はいつも大騒ぎでしたし、勉強中に「ちょっとごめん、この子見ててくれる!?」なんてことも日常茶飯事でしたが、これは今も同じです。ただ、勉強している側からすると、無邪気な弟や妹と過ごす時間はいいリフレッシュにもなっているようで、2歳になった末っ子のほっぺを触って、癒やされているときもあります。
――開成に進学した上の息子さんの姿は、いい刺激になっているのでは?
そう思います。長男は今年中学3年生で、自由な校風の中、のびのび学校生活を楽しんでいるようです。開成は運動会が盛り上がることで有名なのですが、息子も運動会前日には気合いを入れるために?目立つために?髪を染めていました(笑)。
次男、三男も、基本的には長男の時と同じようにサポートしていますが、負けん気が強いタイプだったり、褒めて伸びるタイプだったり、性格が微妙に違うので、その辺りの匙加減がまた難しくて……。次女まで中学受験をするとなるとあと10年なので、まだまだ終わりが見えません(笑)
(構成/木下昌子)
オトクサ,小日向えぴこ

