16歳で鮮烈なデビューを飾った鈴木亜美さん。現在は3人の子どもを育てながら歌手、タレントとして活躍中です。長男は現在小学3年生。亜美さんは子どもたちとどのように向き合っているのでしょう。子どもの友だち関係へのサポートの方法や、習い事、中学校選びについてもたっぷりうかがいました。※前編<鈴木亜美が語る、3人子育ての楽しみ方とは?「きょうだいゲンカも、観察していると本当に面白いんです」>より続く

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小学生に友だちトラブルはつきもの

――長男は小学3年生、来年は次男も小学校に入学しますが、お子さんが小学生になって「小学校って大変だなぁ」と思ったことはありますか?

 ありますよ~! とくに友だちとの小さなトラブル。モメたとか、押したとか押されたとか、からかわれたとか……、何かしら常にありますね。

――息子さんはそういう話を亜美さんにしてくれるんですか?

 話さなくても気づきます。帰ってきたときの顔が違うから。

 沈んだ顔をしているときには、「なんかあった?」って聞きます。最初は「疲れた……」って言うだけなんだけど、疲れているだけの表情ではないんですよね。。

 だからおやつを食べながら、ちょっとずつ話を聞きます。

 この前は「友だちにバカにされた」ってすごく傷ついていたんです。名前に「子」をつけられて、女の子の名前で呼ばれたんだって。

 息子は「あいつ、ぼくのことが嫌いなんだよ。ぼくは嫌われちゃったんだ」って、それが悲しいみたいでした。

 だから私は「嫌いだったら話しかけてこないと思うよ。向こうは遊んでいるつもりだから、『そういう言い方は嫌だからやめてほしい』ってちゃんと言いな。本気で伝えることが大事だと思うよ」とアドバイスしました。

 そしたら次の日、「今日、ちゃんと言うね」って宣言して家を出たので、「がんばれ!」と送り出しました。

――かっこいいですね。それでどうなったんですか?

 帰ってきたら満面の笑顔で、「ちゃんと言った! 嫌われてなかった! ふざけてただけだって」って教えてくれました。

 勇気を出して伝えた言葉が、相手にちゃんと届いたことがうれしかったんでしょうね。 

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神素子
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