帰国後、ナオミちゃんから手紙が。一緒にボール遊びをした絵も! 苦労が報われた瞬間(写真:本人提供)

 で、これで良かったんじゃないか、こういうことのために我らは出かけて行ったんじゃないかと思ったのだ。

 支援する側だろうがされる側だろうが、人と人が関わるってことは、相手のことを想像することだ。とりわけ環境の違う人に関わるとなれば、なけなしの知恵を絞って必死になって想像することになる。もちろん必死になったからといって良い結果が出るとは限らない。それでも必死にならざるを得ないし、その「必死になる」ってことそのものが、「支援」という行為に対する最大の報酬だったんじゃないだろうか。そのくらい、ある意味かけがえのない、そう実に楽しい体験であった。

AERA 2025年5月5日-5月12日合併号

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