
AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年5月5日-5月12日合併号では、Microsoftの吉田大貴さんとAKKODiSコンサルティングの吉田まみなさん夫婦について取り上げました。
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夫29歳、妻31歳のときに結婚。双子の長男・長女(3)、次男(0)と5人暮らし。夫は米国、妻と子どもたちは日本が拠点。
【出会いは?】職場の技術勉強会で出会った。
【結婚までの道のりは?】夫が全社員向けに披露した製品のプレゼンに妻が魅了され、妻にとって「推しエンジニア」的存在に。妻の行動力や決断力、そして熱心なアプローチに惹かれた夫がプロポーズ。
【家事や家計の分担は?財布は一つで、お互いの収入は全て可視化。日米の資産を所有し、円とドルに分けてリスク分散をしている。家事・育児は二人で分担。「授乳以外、夫は何でもできる」がモットー。
夫 吉田大貴[34]Microsoft Principal Program Manager
よしだ・たいき◆1990年、大阪府生まれ。高校卒業後に働き始める。日本ビジネスシステムズ、EYジャパンなどを経て、18年に米国マイクロソフトに入社。20年に大手前大学を通信教育で卒業。21年5月から米国マイクロソフト本社で勤務。25年4月に『Power Platform 運用の教科書』を夫婦共著で出版
妻からの好意は全く気づいていませんでした。手作りのお弁当をもらった時、「優しい人だな」って。そういうところは鈍感なんです。当時は仕事量が多く、通信制大学を受講していて時間がなく。映画に5回ほど誘ってもらったのですが全て断っていました。
妻は人事からエンジニアへの転身を目指し、毎朝7時に出社していました。僕を始めとするエンジニアに積極的に質問をしていて、その姿を見てすごいな、と。デートはしていなくても、仕事の中で妻の人間性を知っていき、交際0日でプロポーズしました。
結婚指輪には、“Empower Together”という言葉を刻みました。エンパワーとは力を与え、自分で成し遂げる力を持たせることを表します。それをお互いしあう意味を込めて、結婚当初から夫婦の共通認識にしています。
子どもたちに教えるITスキルの内容や順番はもう決めています。将来3人がどういう道を歩むかわかりませんが、誰かをエンパワーする存在になってほしいと思っています。