実際、多部は独身時代に出演したテレビ番組で、バラエティー番組への出演が苦手な理由について「心を開くと何でもしゃべるけど、結構はっきり言っちゃうし、事務所からは本性が出るからあまり……」と話し、実はオープンな性格であることを告白。この頃はまだ明け透けな発言を控えていたようだ。エンタメ誌の編集者は次のように語る。

「多部さんは物静かなパブリックイメージとは裏腹に、実際はサバサバとした性格。そのため、以前の事務所ではバラエティー番組への出演に関して周囲が慎重になっていたようです。ただ、産後の多部さんはプライベートに関する質問にも積極的に答えており、家事の失敗談など等身大のエピソードが共感を呼んでいます。また、昨年独立して自由な発信が可能になりましたから、今後はよりくだけたトークが飛び出すかもしれませんね」

 完ぺきに家事をこなすおしゃれなママタレばかりがもてはやされた時代は去って久しく、昨今は親近感を与えるママタレがトレンドと言われている。その中で「有名俳優なのに、家事は苦手」という多部のキャラクターは、多くの人に安心感と勇気を与えているのかもしれない。

(小林保子)

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