紀子さまの58歳の誕生日お祝いのあいさつのため、赤坂御用地に入る愛子さま。3石のダイヤと真珠が揺れるイヤリングとゴールドと真珠のブローチが華やか=2024年9月11日午前9時55分、東京都港区
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 公務などに出席した皇族方は、その装いにも注目が集まる。そんな皇族方の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2024年12月2日に掲載した記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 天皇、皇后両陛下の長女の愛子さまが12月1日、23歳の誕生日を迎えた。成年皇族として本格的に皇室行事や公務に臨む日々。愛子さまの胸には、皇族ファッションのアイコンともいえる、ブローチが輝いている。「ミキモト」「WAKO」など老舗の宝飾品と思われるが、品格を感じさせながらも豪華すぎず、モチーフはリボンや花、ハートや揺れる3石など、可愛らしいデザインもすくなくない。背伸びをせず、等身大で。アクセサリーからはそんな愛子さまらしさが見て取れる。
 

 流れるような曲線を描くホワイトゴールド(白金)に11粒の真珠があしらわれたブローチ。

 愛子さまの胸に輝くブローチが話題になったのは今年4月、明治天皇の妻である昭憲皇太后の没後110年の節目にあたり明治神宮を参拝されたときだった。

 実は、このブローチを着用する姿は以前にもたびたび見受けられていた。大学卒業と日本赤十字社への就職を報告するために3月27日の神武天皇陵(奈良県)、4月25日に昭和天皇の武蔵野陵と香淳皇后の武蔵野東陵を参拝されたとき。その前には、2023年5月に天皇陛下と鑑賞した春季雅楽演奏会でも着用していた。

明治神宮を参拝する愛子さま。「ミキモト」の品とみられる11粒の真珠があしわられたブローチ。3月の神武天皇陵(奈良県)や、4月に昭和天皇の武蔵野陵参拝でも着用されていた=4月10日、東京・明治神宮

愛子さまのブローチは29万円?

 宝飾業界に従事する人物は、こう分析する。

「金属のラインを上下でひねり、斜めにシャープ感を出すのはブローチの王道のデザイン。花や動物がモチーフではなく、よい意味で抽象的で主張しないデザイン。公務や祭祀にもお使いになりやすいのでしょう」

 愛用するこのブローチはどこのブランドの品なのだろうか。同じデザインだと話題になったのが、東京・銀座の宝飾大手「ミキモト」の商品。オンラインショップで、およそ29万8千円で販売されている。ミキモトの広報担当者は、一貫して「(愛子さまのブローチが弊社の商品であるかは)お答えは差し控えます」といった対応だが、画像を見る限り同じデザインに見える。

 ミキモトといえば、宝飾品5点で制作費2800万円といわれる佳子さまティアラの制作元。皇室とは縁の深いブランドだ。

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愛子さまご愛用のブローチは、「品切れ中」