JR新宿駅東口を出るとすぐに目に止まる街頭ビジョンの画面は、横約13メートル、縦約7メートルという約578インチ(92平方メートル)のビッグサイズ。いわば“新宿の顔”で、携帯電話がない時代、大型ビジョン下の「アルタ前」は待ち合わせの定番だった。

「オープン当初の初代は電球式のモノクロでした。それでもインパクトは大きく、各種PR活動に大人気でした。現行は2014年3月にリニューアルされた4代目に当たるフルハイビジョンです」(地元タウン紙のOB記者)

 原さんは「笑っていいとも!」にも出演している。

「やっぱり81年なんですが、長嶋茂雄さんのモノマネで人気だったプリティ長嶋さん(現・千葉県議)らのレギュラーコーナー『きたかチョーさん待ってたドン!』で、新人歌手として紹介されたんですよ」

 原さんは結婚を機に、いったん芸能活動を休止していたが、2008年に復帰。歌手や俳優、作詞家として活躍している。

アイドル時代の原めぐみさん。1992年バルセロナ五輪で日本代表聖火ランナーとしてスペイン・セビリア郊外を走った(本人提供)

「これからも、いい友で」

 最後に28日の閉館時、最後のあいさつをした新宿アルタ・末広泰之店長がAERAdot.に寄せてくれたコメントを紹介しよう。

「トレンドだけではなく、エンタメの発信拠点となれたこと。待ち合わせの場所として、新宿のシンボリックなビルになれたこと。私たちの誇りです。開業より45年間、全国のお客様と多数の著名人の方々に育て、支えていただきました。長年に渡り、新宿アルタをご愛顧いただきまして、本当にありがとうございました。これからも、いい友で」

(高鍬真之)

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