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事務所に残っていたリーダーの中居正広氏は、20年に個人事務所を設立し、独立。他のメンバーも各々が個性を発揮し、最近は活躍の場を広げていた。
そうしたなか起きたのが、今回の中居氏の女性を巡るトラブルだった。昨年12月、一部週刊誌が報道すると、中居氏はコメントを出すなどしていたが、批判はやまず、わずか1カ月後の1月23日、芸能界を引退すると発表した。
同月27日に行われたフジテレビの会見で港浩一社長(当時)は、中居氏の行為は「人権侵害の可能性があった」と述べた。ファンが待ち望んでいたSMAP再結成は、絶望的になったといわれる。
テレビの凋落とともに
霜田さんは、「SMAPは最後のテレビスターだった」と言う。テレビの最後の黄金期に登場した、誰もが知る、全世代を巻き込んだテレビスターだった、と。
「だからこそ、中居氏のトラブルを聞いてみんながショックを受け、嫌悪感を抱いているのではないでしょうか」
いまテレビは、SNSや動画配信サービスなど様々なメディアの登場で力が弱まっている。SMAP解散、そして中居氏の芸能界引退──。これらがテレビの凋落とともに起きたのは、とても納得のいくことだと霜田さんは話す。
「かつて芸能界にあった女性アナとの飲み会のような風習も、倫理的に許されなくなっています。そんな時代に、近年はテレビの中だけで活躍していた中居氏が芸能界を去るのは、ある意味、時代を象徴していると思います」
テレビが生んだスターが、消えた。(編集部・野村昌二)
※AERA 2025年2月10日号
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