アリアナ・グランデ、アルバム『thank u, next』に“暗い時期”を救われたと振り返る
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 アリアナ・グランデが、米ザ・ハリウッド・リポーターのポッドキャスト『Awards Chatter』のインタビューで自身のキャリアを振り返りながら、人生における“暗い時期”に、2019年の大ヒット・アルバム『thank u, next』がもたらした癒やしの力について打ち明けた。

 現地時間2025年2月3日に公開されたエピソードで彼女は、2018年8月にリリースされた前作『スウィートナー』からわずか数か月後に2週間にわたって『thank u, next』を書いてレコーディングしたことについて、「必要としていたのだと思います」と語った。

 アリアナは、「私はたくさんのセラピーを受けていましたし、PTSDやさまざまな悲しみや落ち込み、不安とも向き合っていました」と続け、「もちろん、私はそれをとても真剣に治療していましたが、その治療の一部に音楽があったことは、間違いなく私の命を救うことに貢献してくれました。それは暗い時期でしたが、音楽は私をとても気楽にしてくれたんです」と述べている。

 アリアナが『thank u, next』の制作過程に身を捧げたことについて打ち明けるのは今回が初めてではない。アルバムを制作していた頃には、2018年9月に亡くなった元恋人のマック・ミラーを失った悲しみや、翌年10月に婚約者だったピート・デヴィッドソンと破局した心の傷を公にしていた。その数か月前には、英マンチェスターでのコンサートがテロの標的となり、アリアナはその後PTSDに苦しんだ。

 ポッドキャストで彼女は、「(アルバム“thank u, next”は)切迫感を持ってあふれ出ましたし、切迫感を持って作られました。生き残るための手段でした。レーベル側もそれを理解してくれていましたが、あまりにも早く“スウィートナー”を止めてすぐに(次の)アルバムに移ることに非常にためらいもあったようです。[中略] 私はただ、“私は慣例にはこだわらない。今はルールに従いたくない。だってこれは私の魂に必要なものだから”と言いました。それは本当に癒やしと解放感を感じさせてくれました」と振り返っている。

 このアルバムは、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で2週連続1位を獲得し、タイトル曲がソング・チャート“Hot 100”で計7週1位を獲得した。アリアナは、2019年の【スウィートナー・ワールド・ツアー】で、両方のアルバムから曲を披露した。その間、彼女の好きなブロードウェイ・ミュージカル『ウィキッド』がハリウッドで実写化されるのではないかという“噂”を耳にし始めたと、彼女はポッドキャストで語った。

 それから5年以上が経ち、アリアナはジョン・M・チュウ監督によるこのショーの映画化作品でグリンダ役を演じ、【アカデミー賞】で<助演女優賞>にノミネートされた。1月下旬に【アカデミー賞】のノミネートが発表された後、彼女はインスタグラムに「このような素晴らしい方々とご一緒できること、そして大きな美しいシャボン玉が現れる直前に、ジュディ・ガーランドの歌う“虹の彼方に”を座って勉強していた小さなアリとこの瞬間を共有できたことを、私は謙虚な気持ちで、そして心から光栄に思っています」と投稿し、「まだ言葉がすべて出てきません。まだ息を整えようとしているところです。でも、ありがとう。何てことでしょう。ありがとう」と感謝した。

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