きょう2月3日は、北陸地方で「春一番」を観測しましたが、このあと文字通りの立春大寒波が襲来するでしょう。JPCZの強雪帯が南北にうねりながらも北陸を指向する予想もあり、予想される72時間降雪量は、平地でも100cm以上に達する所がありそうです。7日頃には、寒気は一時的に緩む予想ですが、その後は10日頃にかけて再び降雪が強まり、警報級の大雪が長引く可能性もあります。物流の遅延や寸断、停電、農業設備への被害、水道管の破裂などのおそれがあり、厳重に警戒して下さい。
警報級の可能性
5日と6日を中心に広い範囲で警報級の大雪となりそうです。交通障害や農業設備などへの被害に警戒してください。また、石川県・富山県を中心にうねりを伴った高波に警戒し、雪を伴った強風に注意・警戒してください。ふぶきによる視程障害、電線や樹木への着雪、なだれ、路面の凍結にも注意してください。倒木の影響などが巡り巡って停電を引き起こす可能性もあります。停電時でも暖をとれるもの、懐中電灯や携帯ラジオ、スマホのバッテリー切れにも十分注意して下さい。令和6年能登半島地震で損傷を受けた家屋では、積雪の重みによる倒壊にも注意が必要です。
県別の24時間毎の予想降雪量
現時点での予想では、冬型の気圧配置は強弱を付けながらも10日頃まで続く見込みです。予想降雪量は、向こう72時間先までとなっていますが、その後も10日頃までは平地でも降水の主体は雪となるでしょう。影響が長期化する可能性がありますので、出来る限りの対応をお願いします。
このタイミング? で「春一番」を観測
今日2月3日、北陸地方で「春一番」が観測されました。これは、昨年2月15日より12日早い観測で、今シーズンでは全国で初めてとなります。また、新潟地方気象台が北陸地方の春一番の発表を始めた1999年以降で、最も早い「春一番」でした。
今日は、低気圧が日本海にあって、発達しながら東北東に進み、北陸地方ではやや強い南よりの風が吹きました。
北陸地方における「春一番」は以下の4条件が目安となっています。
①「立春」から「春分の日」の間であること。
②日本海で低気圧が発達すること。
③新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)10m/s以上の南成分(ESE~WSW)の風が観測された場合。 かつ、上の気象台を除く新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)6m/s以上の南成分(ESE~WSW)の風が観測された場合。
④最高気温が前日より高いかほぼ同じになること。
※「春一番」は出現しない年もあるため、平年日はありません。