リンゴ・スター、人生で一度もピザを食べたことがないと明かす
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 ザ・ビートルズのドラマーであり、ピザハットCM出演経験を持つリンゴ・スターが、実はピザを食べたことがないことを認めた。

 このベテラン・ミュージシャンは、21枚目のスタジオ・アルバム『ルック・アップ』のプロモーションのため、米トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演した際に、この意外な告白をした。司会のキンメルが、リンゴに自身に関するいくつかの噂の真偽を確かめる質問の中には、彼がピザを食べたことがないというものがあった。

 これに対して、リンゴは「ピザを一度も食べたことがないんだ」と認め、「カレーもね」と続けた。「いくつかの食品にアレルギーがある。ピザの場合、半分くらいは何が入っているかわからない。カレーも同じだ。すぐに具合が悪くなるから、食生活には気をつけているんだ」と説明した。

 キンメルが「以前は、あなたが最高の人生を送っていると思っていたけど、自分の人生の方が上だとわかった」と冗談を交えて話すと、リンゴは「ピザを食べたことがある君の人生の方が上だと思うよ」と反応した。

 リンゴがピザを控える理由は、彼が長年のベジタリアンであることも深く関係している。しかし、一時期ピザハットのCMに出演していたことを考えると、さらに驚かされる。

 1995年、リンゴはピザハットの広告キャンペーンで、新発売のスタッフド・クラスト・ピザを宣伝した。ザ・ビートルズの再結成を予告する30秒のCMのオチとして、ザ・ビートルズではなくザ・モンキーズのメンバーが登場し、リンゴとザ・モンキーズが、クラストからピザを食べようとする姿で終わる。だが、実際にリンゴがピザを口に入れることはなかったようだ。

 リンゴの最新作『ルック・アップ』は、2019年の『ホワッツ・マイ・ネーム』以来となるフル・アルバムとして、1月10日にリリースされた。アリソン・クラウス、モリー・タトル、ルシアス、ラーキン・ポー、ビリー・ストリングスといったアーティストがゲスト参加したこのカントリー・アルバムは、商業的にも成功を収めている。『ルック・アップ』は、全ジャンルを含む米ビルボード・アルバム・セールス・チャート“Top Album Sales”で7位にランクインし、インディーズ・ストア・アルバム・セールス・チャート“Indie Store Album Sales”では2位、トップ・ロック・アルバム・チャート“Top Rock Albums”では7位を記録した。さらに、カントリー・アルバム・チャート“Top Country Albums”ではキャリア最高位となる27位につけた。

 米ビルボードとの最新インタビューでは、「ビートルズに入る前からカントリー・ミュージックが大好きだった」と述べ、「商船隊の若者たちはロックンロールだけでなく、カントリーも持ち込んでいたので、リバプールではたくさん聞くことができた。カントリー・バンドがイギリス・ツアーに出ると、必ずリバプールでも演奏していたんだ」と振り返っていた。

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