双六の禁止に「わかります」と笑う愛子さま
大学4年生となった愛子さまが昨年12月に提出した卒業論文のタイトルは「式子内親王とその和歌の研究」だった。そして3月26日に三重県伊勢市の伊勢神宮を、大学卒業と就職の報告のために参拝した愛子さまは、翌27日に県内の「斎宮歴史博物館」と「いつきのみや歴史体験館」をそれぞれ視察した。
斎宮歴史博物館では、伊勢物語の絵巻などを熱心に眺め、職員から「斎王のラブロマンス」と説明を受けると、「(恋愛は)斎王はタブーですか?」とたずねるなど、和やかな空気に包まれた。
また、歴史体験館では地元の小学生が「盤双六」で遊ぶ姿を見て、「夢中になれますね。一日中やれそう」と話した。双六が「賭け事の対象となり、何度も禁止された」と説明されると、「分かります。そんな気がします」と答えて笑った。
ご家族でボードゲームなどに夢中になったことを、愛子さまは思い浮かべたのかもしれない。
おもちゃの開発者である高橋さんは、玩具を用いた教育の効果について、ブロックやゲームといった玩具はなくとも、子どもの脳は活性化し、育まれると話す。
「楽しみながら学んでいけるツールが玩具であり、そこに家族や信頼できる友だちと一緒に大笑いして、たくさんおしゃべりをしながら遊んだという記憶を持つことが、何より大切なことだと思います。愛子さまの能力が玩具やゲームで育まれた部分があるとすれば、それは天皇ご一家が『遊び上手』な方たちであったからではないかなと思います」
笑顔が絶えない天皇ご一家。愛子さまの「才能」を育んだのは、全力で「遊び」、「笑う」ご家族そのものだったかもしれない。(AERA dot.編集部・永井貴子)