さらにもう一校、今回の箱根は不出場だった中で面白い存在なのが東京農業大だ。2024年の第100回大会で10年ぶりの本戦出場を果たして復活が期待されたが、今回は予選会で10位の順天堂大と総合タイムわずか1秒差で本戦切符を逃して涙を飲んだ。ただ、そのレースには昨年5月に10000m日本歴代5位、日本人学生歴代最高タイムをマークしたスーパーエースと呼ばれる前田和摩(2年)が肺気胸の影響で欠場。予選会を走った12人中タイム上位4人を含む計7人が3年生以下であり、そこにエース・前田が戻って来れば、本戦切符は間違いなく掴むことができるはずだ。そして前田が万全ならば、シード権獲得も可能。名物「大根踊り」とともに復活が期待される。

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