ADHDの人は知能的には何の問題もない人も多いが不注意によるミスが多く、周囲の理解や配慮がないと継続して働くことが難しくなってしまう。ただ、ADHDにも個人差があるので、型にはめて「こういう特性があるのでこうしましょう」と周知するのも難しい。逆に周知しすぎてしまうと差別的な目線が出てきてしまう。職場でどこまで周知するかのバランスも非常に大事なわけです。
今、障害者雇用を進める企業は年々増え、それ自体はニューロダイバーシティという観点からは素晴らしいこと。根付かせるには、企業に本当の意味で受け入れて一緒にやっていこうという姿勢があるかないか。ここに尽きるのだと思います。
(構成 編集部・秦正理)
※AERA 2025年1月20日号