AERA 2024年12月16日号より

ステージ上とのギャップ

基:100回の練習より1回の本番の方が実りが大きいことがあるように、何事も経験することが大事だと思っています。D.U.N.K.で他の事務所のアーティストのライブを見て「こういう風にライブを作るんだ」とか「こういうMCをするんだ」と勉強になったことがたくさんあった一方で、IMP.にしか出せないカラーが実感できました。SKY-HIさんと「CRUISIN’」をコラボさせていただけたのもD.U.N.K.ならでは。さまざまな面で「初めてのライブがD.U.N.K.で良かったな」と思い、呼んでくれたSKY-HIさんへの感謝の気持ちが強くなりました。

これはあくまでも僕個人の考えなのですが、僕たちはアイドルでもあり、アーティストでもあると思っています。楽曲面もヒップホップに特化しているわけではなく、かといってJポップど真ん中なわけでもない。たくさんの音楽が溢れる時代だからこそ、自分たちの声や雰囲気に合うさまざまなサウンドを取り入れて唯一無二の音楽でありたい。あと、メンバーが一緒にいる時の雰囲気を褒めていただくことが多い。多種多様な個性を持ったメンバーが揃っていて、ステージ上での雰囲気とのギャップがあるのがIMP.の強みです。

松井:俊が言ってくれたことと通じると思うのですが、僕たちはパフォーマンスはクールなものが多いけれど、YouTubeやバラエティーの活動では親しみやすいグループだと思います。幅広い方たちに応援していただけるよう頑張っています。また、「ファンの方と頑張っていこう」という気持ちがすごく強いです。

――7人で苦楽を共にしてきた。ことあるごとに「この7人なら大丈夫」や「7人で乗り越えられない壁はない」という言葉を口にする。

松井:たくさんのつらい思いを一緒に経験してきたからじゃないかな。

基:事実、7人で乗り越えてきたからね。

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