仲人、親戚、両親、会社の上司、恩師など、日ごろお世話になっている方々への"お中元"。今年はもう贈り終えたでしょうか?お中元は、関東地方では6月下旬から7月15日までに贈るもの。関西地方のなかには、関東より1か月ほど遅く贈る地域があるものの、関東に合わせ早くなっているそうです。



 もしも時期を外してしまったならば、表書きを時候伺いに。関東地方では7月15日以降から8月6日の立秋までは"暑中御伺"、その後は"残暑御伺"としましょう。



 また、お中元とお歳暮では、お歳暮の方が重要度が高いため、お中元を贈った相手には必ずお歳暮も贈るもの。どちらか一方だけという場合はお歳暮を。ちなみにお歳暮は、お正月の準備を始める事始めに当たる、12月13日から20日ごろまでに相手に届くように贈りましょう。時期を外してしまったならば、やはり表書きを時候伺いにし、年内ならば"御歳暮"、年明けから1月7日までは"御年賀"、以後2月3日の立春までは"寒中御伺"とすると良いそうです。



 そして、お中元もお歳暮も一度贈り始めたら、継続的に贈る必要があります。最低でも3年は贈り続けましょう。もし1回だけ贈る場合は、"御礼"とすると良いそうです。



 自身がお中元やお歳暮をいただいたときには、品物を受け取って3日以内にお礼状を。親しい間柄や、生ものを受け取ったときにはすぐに電話やメールでお礼を伝えると相手も安心。しかし電話はあくまでも補助的な手段なので、とくに目上の方には封書でお礼状を出すことを忘れずに。



 そのうえで、こちらからも感謝の気持を表したいときには、半額程度のものを"御礼"として、3週間くらいあと、1か月以内に送りましょう。いただいた品物以上のものを贈ると、今後はいりませんという、婉曲的な断りのサインになってしまうため注意が必要です。



 目上の方に贈る際には、靴下や時計、かばんなどは避けましょう。靴下は、経済的に困っているという意味に、時計やかばんは、もっと勤勉にという意味になってしまうといいます。



 本書『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』では、こうした贈答のマナーをはじめ、食事の際のマナー、婚家へのマナー、結婚式や葬儀でのマナー、訪問時のマナー、お近所づきあいのマナーなど、日常生活のあらゆる場面で必要な260個ものマナーを解説。いざというときに恥をかかないためにも知っておきたい、最低限のマナーの数々が綴られていきます。



 より良い人間関係を築いていくためにも、本書にて自身のマナーを今一度見直してみてはいかがでしょうか。