メイン画像
この記事の写真をすべて見る

向こう1か月の北海道は、気温は全般に平年並みか高く、降水量はオホーツク海側で平年並みか多くなる見込みです。特にこの先半月ほどは寒気の影響を受けづらいため、気温の上下が大きく、雨の降る日もあるでしょう。例年なら道北の内陸でそろそろ始まる根雪も、今シーズンは遅れてのスタートになりそうです。しかし、12月も中旬となると次第に寒気が強まり出し、本格的な冬を迎える見込みです。

1週目(11月23日~29日) 週末は大雪やふぶきの恐れ 来週には全道で雨も?

画像A

今日21日、札幌管区気象台から最新の1カ月予報が発表されました。
1週目は平年通り、日本海側やオホーツク海側で曇りや雪、雨の日が多く、太平洋側で晴れの日が多い見込みです。気温は平年より高い予想ですが、週末には寒気が入って一時的に寒くなるなど、変動が大きい一週間になりそうです。

週末23日から24日には低気圧の通過と、その後の冬型の気圧配置に伴い、日本海側やオホーツク海側で雪の降る所が多くなるでしょう。道央やオホーツク海側の山沿いでは局地的に雪の量が多くなる恐れがあります。また、北よりの風が強まり、ふぶく所もあるでしょう。車の運転の際は路面状態の変化や見通しの悪さに注意して下さい。

来週には上空の寒気が抜け、27日(水)には低気圧の接近に伴って上空に暖かい空気が入ります。そのため、気温が平年よりかなり高くなり、全道各地で雨が降るでしょう。気温変化が大きく、体調管理に注意が必要です。

なお、11月24日は、道北の旭川で根雪(長期積雪)初日の平年日を迎えますが、週末も旭川周辺では雪の量は少ない見込みで、その後の高温や雨を考慮すると、旭川の根雪の始まりは平年よりかなり遅くなりそうです。

2週目(11月30日~12月6日) 寒気の影響は一時的

2週目は低気圧が日本の東で例年より発達しやすい予想で、北海道の東で低気圧が発達した場合、影響を受けやすいオホーツク海側では、平年より雪や雨の量が多くなる恐れがあります。

また、低気圧が北海道付近を通過した後は、西高東低の冬型の気圧配置となり、寒気が流れ込みますが、北海道の北にある寒気が例年よりも弱く、寒気の影響を受けるのは一時的なものになりそうです。そのため、気温は各地で平年並みか高い予想となっています。

根雪初日平年日は、稚内が12月3日、札幌が12月6日と、12月に入ると平年では日本海側で根雪の始まる所が増えていきます。しかし、寒気の影響が長く続かないため、雪が積もっても解ける可能性が高く、これらの地域でも根雪のスタートはやや遅れるかもしれません。

3~4週目(12月7日~20日) 本格的な冬が到来

3週目から4週目は、それまで弱かった北の寒気が徐々に強まり始め、例年通りの強さとなる見込みです。また、北海道付近や東海上では低気圧が発達しやすい一方、大陸では平年より高気圧が強まる予想となっており、冬型の気圧配置になりやすい見込みです。
そのため、徐々に寒気の影響を受けやすくなり、気温はほぼ平年並みとなるでしょう。日本海側やオホーツク海側を中心に雪の降る日が多くなり、低気圧の発達や冬型の気圧配置の強まりに伴い、風が強まる日も出てくる見込みです。
2週目までが寒気の影響を受けづらいため、一気に季節が進み、冬本番を迎えそうです。急に寒さが強まったり、積雪の急増などの恐れもあるため、日々の気象情報を確認しながら、早め早めに対策や心構えを進めておくとよいでしょう。