――「極めしモノ」など食に関する番組に多数出演され、後輩とも仕事をされていますが、印象に残っていることは?
「この子、こういう趣味持ってたんだ」とか、「こういうの好きなんだ」とか、それぞれが違った感覚を持っているのが、僕にとっては新鮮。例えば、ファンのみんなは知っていると思うけど、中山優馬は魚をさばくのが好きみたいで。別の番組で実際にさばいているのを見て、「本当に好きなんだなぁ」と思いましたね。
――主演ミュージカル「Forever Plaid」では交通事故死した登場人物たちが一晩だけ戻ってきてショーをします。同じ状況になったら何を?
周囲の人に会いに行く。伝えておかなくちゃいけないこととか伝える。業務連絡もあるだろうし。現実的ですけど(笑)。
――今後の夢や目標は?
そんなにないんですよね(笑)。この仕事をちゃんと続けていけるのはすごく幸せなことだと思うし、これからも様々なことを吸収して、人に出会っていきたいという願望はありますけどね。
坂本昌行「東山さんの言葉で、頑張ってる人を見るように」
――先輩から学んだことは?
二十歳くらいのとき、付き人をしていた東山(紀之)さんに「頑張ってれば人は必ず見てくれてるから」って言われました。その言葉を聞いて、「文句言う前にもう1個やってみよう。そこでダメだったら意見として伝えよう」って冷静になれた。頑張ってる人を見るようにもなれたので、視野も広がりましたね。
――6月から、主演ミュージカル「THE BOY FROM OZ Supported by JACCS」が始まります。一昨年コロナで中止になっていた舞台ですが、特別な意気込みは?
「よーし、やってやろうぜ!」っていうよりは、キープしていた気持ちをスタートさせる感じです。ミュージカルは長いことやらせてもらってますが、稽古は毎回緊張しますよ。自分の表現ができなくてもがく時間が来るのかって考えると、行きたくないなと思うことも。でも、もがいた先に開き直って、何かが出てくる。自分自身に「もうやったよね」って言えるくらいまでやらないと後悔するんです。