私はこんなに苦しいのに加トちゃんは…
毎日のように続くバッシングや嫌がらせは、綾菜さんの心をどんどん蝕んでいった。その日々を綾菜さんはこう話す。
「この時期はめちゃくちゃ辛くて、精神的にかなり追い込まれていました。1人でスーパーとか行ったら指さされてコソコソ話をされると、『ああ、私のこと悪く言っとるんじゃ』って、被害妄想かもしれないけど思ってしまって。でも加トちゃんは何事もないかのようにいつも通りの生活をしているんです。『私はこんなに叩かれて苦しいのに、なんで加トちゃんはいつも普通なんだ!』と思って、八つ当たりすることもありました」
耐えきれなくなった綾菜さんは一度だけ別れを切り出したことがあるという。
「一緒にいてこんなにたたかれるんだったら別れたほうがいいんじゃないかって。別れたら楽になるのかなって。バッシングがひどかった時期は、そのくらい思い詰めていました」
そのとき、茶さんは、
「10年忍耐だよ」
と言ったのだという。
「10年忍耐で頑張ったら、絶対誰かが見てくれてる。だから反論したいこともあるだろうけど、反論するんじゃなくて、誠実に頑張って生きていこうって言われたんです。面と向かって、ものすごく真剣な表情で。だからこのときのことははっきり覚えてますね」