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15日(金)、台風25号(ウサギ)は台湾とフィリピンの間のバシー海峡を北上中です。沖縄は台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、17日(日)にかけて警報級の大雨となる恐れがあります。先島諸島ではうねりを伴った高波に注意。

台風25号 今後の進路

台風25号は、15日(金)午前6時には台湾とフィリピンの間のバシー海峡にあって、1時間におよそ20キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートルとなっています。

台風25号は今後、バシー海峡から台湾付近へと北上し、18日(月)には沖縄の先島諸島の南海上で熱帯低気圧に変わる見込みです。

沖縄は警報級の大雨の恐れ

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沖縄本島地方では台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、17日(日)にかけて警報級の大雨となる恐れがあります。16日(土)午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で80ミリ、その後、16日(土)午前6時から17日(日)午前6時までに予想される24時間降水量は多い所で80ミリです。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。

先島諸島では、うねりを伴い波が高く、17日(日)はしけるでしょう。高波に注意してください。また、宮古島地方では、15日(金)は海岸や河口付近の低い土地では高潮による浸水や冠水に注意してください。15日(金)に予想される最高潮位は宮古島地方で標高1.3メートルです。海岸付近には近づかないでください。

台風の大雨 土砂災害から身を守るための情報

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台風が近づくにつれて、大雨のもとになる「暖かく湿った空気」が流れ込むので、雨が続いて、土砂災害が発生する恐れがあります。土砂災害から身を守るには、次の2つの情報をチェックするのが、おススメです。

1つめは、住んでいる場所(今いる場所)が、土砂災害が発生しやすいかどうか、確認することです。都道府県や国土交通省のホームページを見て、「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険個所」となっていれば、土砂災害の恐れがあります。ただ、土砂災害警戒区域でなくても、近くに「がけ」がある所は、注意が必要です。

2つめは、雨の情報を確認することです。パソコンやスマホで、雨雲レーダーを見ると、雨雲の様子を確認できますし、気象庁のホームページなどでは、「どれくらい雨が降ったか」という情報だけでなく、「土砂災害警戒情報」が発表されている所もわかります。土砂災害警戒情報が発表されたら、自治体からの避難指示の発令に特に注意しながら、安全な所へ避難してください。