園遊会の会場にいた招待客のひとりは、こう話す。
「園遊会の招待者には高齢の人間も多く、地方から泊りがけで出席したひとたちも少なくありません。高円宮家のおふたりは、話す時間はないがあいさつだけでも、と最後の最後まで気を配ってくださった。そのお気持ちは、会場にいた人たちに伝わっています」
久子さまといえば、流暢な仏語と英語で東京の魅力を発信し、東京への五輪招致を強力に後押しし、その確かな語学力が絶賛された。
英国の高校を経て、ケンブリッジ大学ガートン・コレッジを卒業。英語の著書を出す一方で、伝統工芸品の「 根付 ( ねつけ ) 」の収集家であり、野鳥観察にも造詣が深く、「とにかく多才で、国内外問わず評価が抜群に高い方」(元大使経験者)
最後の瞬間まで、気を配る姿に、「さすがは久子さま」、といった会話も聞こえてきたという。おふたりが、赤坂御苑の会場を退出したのは、午後3時20分だった。
(AERA dot.編集部)