24年秋の園遊会で、招待者とていねいに懇談をする皇族方。両陛下に続く秋篠宮ご夫妻のお声がけが予定の終盤近くまで進んでいる時点でも、最後尾の久子さまと承子さまのお声がけは、始まったばかり=2024年10月30日、赤坂御苑、JMPA

 園遊会の会場にいた招待客のひとりは、こう話す。

「園遊会の招待者には高齢の人間も多く、地方から泊りがけで出席したひとたちも少なくありません。高円宮家のおふたりは、話す時間はないがあいさつだけでも、と最後の最後まで気を配ってくださった。そのお気持ちは、会場にいた人たちに伝わっています」

 久子さまといえば、流暢な仏語と英語で東京の魅力を発信し、東京への五輪招致を強力に後押しし、その確かな語学力が絶賛された。

 英国の高校を経て、ケンブリッジ大学ガートン・コレッジを卒業。英語の著書を出す一方で、伝統工芸品の「 根付 ( ねつけ ) 」の収集家であり、野鳥観察にも造詣が深く、「とにかく多才で、国内外問わず評価が抜群に高い方」(元大使経験者)

 最後の瞬間まで、気を配る姿に、「さすがは久子さま」、といった会話も聞こえてきたという。おふたりが、赤坂御苑の会場を退出したのは、午後3時20分だった。

(AERA dot.編集部)

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