東京大学の安田講堂
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「週刊朝日」では全国3千校以上の結果を載せた入試速報を掲載。高校別の実績が一目瞭然となっている。そのなかでも「真の実力校」を探るべく、東大・京大をはじめとする旧帝大、一橋大、東工大、神戸大の難関10大学への「合格率」を分析。首都圏や関西はもちろん、地方の名門校の健闘ぶりが明らかになった。

【図表】ひと目でわかる!東大・京大と難関国立8大学の合格率ランキングはこちら(全3枚)

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 今回は、東大、京大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大の7大学に、一橋大、東京工業大、神戸大を加えた難関10大学の合格率を分析。合格率は、10大学の合計合格者数(総合型・学校推薦型選抜の合格者、浪人なども含む)を、各高校の卒業生数で割って算出した。

 合格者の重複が基本的にない難関国立大のみを対象としているため、東大や京大だけのランキングでは上位に来ないような地方の公立高校もランキングに入りやすいのが特徴だ。また、合格率を出すことで、学校の生徒数に左右されない“実力”が見えてくる。

 1位は灘(兵庫)の73.2%で、昨年に続くトップ。2位は63.1%の筑波大附駒場(東京)、3位は甲陽学院(兵庫)の60.4%と、東西の名門校が交互に続いた。4位は久留米大附設(福岡)の58.4%。5位は、東大寺学園(奈良)の55.2%、6位は西大和学園(奈良)の54.6%、7位は大阪星光学院(大阪)の54.5%と近畿圏の高校が強さを見せる。以降は地方の公立校が続き、8位は札幌北(北海道)、9位は北野(大阪)、10位は堀川(京都)だった。

 上位10校のうち、実に7校が近畿圏の高校で占められた。これは本ランキングの毎年のことで、関西地域特有の事情がある。

 大学通信情報調査・編集部部長の井沢秀さんがこう解説する。

「近畿圏には京都大・大阪大・神戸大とランキングの対象となる大学が三つあり、いずれも総合大学なのが特徴です。対する東京も東大・一橋大・東工大と同じく3大学ありますが、東大以外は単科大学であり、定員も少ない。ですので近畿圏の高校が“有利”といえます。そんななか、筑波大附駒場が、大半が東大で2位につけているのは驚異的ですね」

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