自民党候補の応援演説をする高市早苗氏

国政挑戦はまだ2度目

 「日本保守党」は昨年10月に結党したばかりの政治団体。国政選挙としては今年4月の東京15区の衆院補選がデビュー戦で、この衆院選が2度目の挑戦となる。

 今回の衆院選で日本保守党は、河村氏の影響力が強い愛知県内で、1区のほかにも愛知3区、4区、5区に新人候補を擁立した。比例での出馬は全国で26人。愛知県を含む東海ブロックで5人のほか、近畿ブロックは6人で代表の百田氏が3位に登載されている。東京ブロックは4人で、党事務総長のジャーナリスト有本香氏が1位。各メディアの情勢調査では、日本保守党が愛知1区の河村氏に加えて、比例でも議席を獲得する勢いだ。

 河村氏は、
「はっきり言って、5議席以上の意気込みでやっとる。現職5人が揃えば国政政党になる。この先の展開も夢は大きく、政権交代、総理を狙う男として、いろいろと考えなければならない」
 と、すでに自身の当選だけでなく、その先を狙うと「河村流」の大風呂敷を広げる。

新進党で共に活動した河村氏と高市氏

 国政進出を果たせた後になるが、河村氏が注目しているのは、自民党総裁選で決選投票まで勝ち上がった高市早苗氏だという。河村氏は日本新党で初当選後、かつて小沢一郎氏が率いた新進党に合流。そこで、高市氏とともに活動していたことがある。

 高市氏は総裁選で党内の保守系議員らの支援を受けたが、決戦投票で敗れた。石破茂首相からは総務会長ポストを打診されたが断り、「一議員」として衆院選の応援で全国をまわっている。

 10月20日、高市氏の姿は地元、奈良市に。安倍晋三元首相が銃撃された近鉄大和西大寺駅前で、厳戒態勢の警備が敷かれる中、自民党候補の応援で高市氏がマイクを握ると大歓声が沸きあがる人気ぶりだった。

 石破首相が「裏金議員」12人を「非公認」とし、公認する議員も比例重複を認めない方針を決めたことは、高市氏を総裁選で支援した議員にも大きなダメージを与えた。

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高市氏と手を組む可能性?