御料牧場に到着した愛子さま。日赤での社会人生活がスタートしてから初めてのご静養。大人の女性らしい品のある装い=2024年5月、栃木県高根沢町
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 10月も終わります。「AERA dot.」に最近掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は9月2日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。

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 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは、今春から勤め始めた日本赤十字社での仕事で多忙のため、天皇陛下と皇后雅子さまとの那須御用邸(栃木県)でのご静養を見送られた。何事にも真面目に取り組んできた愛子さまだが、職場と皇居を「通勤」する際には、元気なお手振りと春風のような笑顔を見せてくれているという。一方で、ほほえましいお手振りの光景も、見方を変えると様々な事情もあるようだ。
 

 朝、皇居の門が開き、愛子さまを乗せた車が現れる。皇居の周辺を走るランナーや散歩中の人々が愛子さまの車に気づくと、門の周辺で立ち止まり、愛子さまの出勤を「お見送り」することもあるという。

「いってらっしゃい」
「愛子さま」

 居合わせた人によると、お見送りの人たちに気づいた愛子さまは車の窓を開け、手を振りながらにっこりと笑顔を返してくれることが多いという。
 

愛子さまのオフィスカジュアル

 日本赤十字社に就職し、青少年・ボランティア課に配属された愛子さま。ほぼ毎日出勤し、赤十字奉仕団や個人のボランティアにかかわる情報誌の編集、ボランティア研修会の運営といった業務を担当している。

 日赤の仕事に熱心に取り組む愛子さまは、装いにも変化が見えるようだ。愛子さまを見かけたという女性は、こう話す。

「拝見したのは、スーツというよりは、きれい目のオフィスカジュアル。かっちりしすぎない服装でした」
 

 今年5月に明治神宮会館(東京都渋谷区)で開催された全国赤十字大会では、愛子さまは日赤の職員として、会場を訪れた一般の参加者たちの誘導係を務めた。

 日赤の名誉総裁として大会に出席した雅子さまと顔を合わせる場面はなかったが、雅子さまは愛子さまがスタッフとして従事したことについて、「うれしく思った」と明かしていたという。

 愛子さまの成長を頼もしく思う、雅子さまの愛情が伝わってくる。
 

愛子さまは車の室内灯をつけて

 ご成長とともに愛子さまの人気が増しているのは、優しい人柄が相手にも伝わるためだろう。それは、街中で愛子さまとすれ違った人にも向けられる。

 仕事を終えた愛子さまが、職場から皇居に戻ってくる時間帯。皇居近くの沿道に人が集まり、帰宅する愛子さまを待っていることがある。

 ちょうどその時間に皇居のそばを通りがかるという女性は、こう話す。

「愛子さまはまだ働き始めて半年も経っていません。初めてのことも多いでしょうし、慣れずに疲れることもおありでしょう。しかし、車に向かって手を振る人たちに気づくと、必ず車のルームライトを灯し、窓も開けて、笑顔で手を振ってくださる。お気持ちが優しいのだと思います」
 

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