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世の中から偏見がなくなればいい
“もともと公表するつもりはなかったんです。でも、情熱と時間と労力をかけて作った製品ということもあって、この美容液が生まれたきっかけや込めた思いについて、変に伏せず、正直に伝えたくなってしまったんですよね。そしたら、「勇気ある発言をしてくれてありがとう」という声がたくさん届いて、その反響にびっくりしつつ、逆に勇気を頂きました。なかには、いじめや差別を受けたりと私以上に悩んでいる方もたくさんいて……。まだ認知度の低い病気ですが、世の中から少しでも偏見がなくなればいいなと思います。”
奥菜は、今年4月末に所属事務所を退所したばかり。一部では「治療と仕事の両立のために退所したのでは?」という見方もされているが、本人に真意をたずねると、「それは全然関係なくて……」と前置きして理由を話してくれた。
“コロナ禍で価値観が変わったんです。身近な人がコロナが原因で亡くなったこともあり、人生いつ何が起こるか分からないと痛感しました。それなら、これからの限られた時間のなかで、楽しいことや喜びをもっと増やしていきたい。美容液をつくったのも、そんな気持ちからのチャレンジでした。子どものころに芸能界に入ったので、知らないこともやりたいこともまだまだいっぱいあって、一度環境を変えてみようと思ったんですよね。”
奥菜は13歳のとき、ドラマ「パ★テ★オ」で、宝田明の娘役として芸能界デビューした。スカウトをきっかけに、大人だらけの世界に飛びこんだ当時の自分を、こう振り返る。