日々の生活のなかでちょっと気になる出来事やニュースを女性医師が医療や健康の面から解説するコラム「ちょっとだけ医見手帖」。今回は「日本とは異なる米国のワクチン接種の簡便さ」について、鉄医会ナビタスクリニック内科医・NPO法人医療ガバナンス研究所の内科医・山本佳奈医師が「医見」します。
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今年も早いもので、あと2カ月とちょっとになりましたね。サンディエゴは、10月だというのに、日中は25度前後まで上がる日が続いています。一方、朝晩は10度前後と冷え込みます。日中は半袖で過ごせますが、朝晩は羽織るものが必須です。
気温差が大きくなると体調を崩しがちですが、風邪をひくまいと気合いを入れて体調を整え、10月初旬に新型コロナウイルスワクチン(COVID-19ワクチン)とインフルエンザワクチンのワクチンを接種してきました。COVID-19ワクチン接種は1年ぶり、インフルエンザワクチンは2年ぶりの接種となりました。
昨年はまだ医療保険に未加入だったこともあり、COVID-19ワクチンのみ接種した私。というのも、昨年は「ブリッジアクセスプログラム(※1) 」という2,500万~3,000万人いると推定されている無保険、または十分な保険に加入していないアメリカに住む成人が引き続き無償のCOVID-19ワクチン接種を受けられるようにするために疾病予防管理センター(CDC)が提供したプログラムのおかげで、ありがたいことに無料でCOVID-19ワクチンを接種することができたからです。
アメリカでは診療所やクリニックだけでなく、ドラッグストアでもワクチン接種を受けることが可能です。そこで、昨年は、アクセスの良かった近所の大手ドラッグストアで接種することにしました。予約もインターネットで簡単に取得することができ、当日も待ち時間なし、接種後の待機時間もなく、あっという間の接種終了に驚いたことを覚えています。ちなみに、インフルエンザワクチンは30ドルだったと思うのですが、悩んだ末に接種は諦めてしまったのでした。