現在のMIOさん(撮影/写真映像部・上田泰世)

 今でも関係が続く親友に出会ったMIOさん。ただ、それでも人生は簡単ではなく、精神的に行き詰まる“バーンアウト”を数回経験した。

 最初のきっかけは、15歳のころに始めたモデルの仕事だ。家庭の事情で自立する必要があったため、スカウトされたモデル業界で働きはじめた。

「モデルの仕事では、今までと違って『ほかの子と違うのはいいことだ。個性だ』と言われて、すごく新鮮でした。また、それまでたくさん映画や写真に触れてきたおかげで、頭の中に写真やポーズの構図がいくつもあり、引き出しが同年代の女の子より多くて、褒められることも多かったんです。でも、それでも大成功には届きませんでした。両親はまあ喜ぶし、ある程度お金も援助できたけど、誰もが知るような存在になったり、もっと稼いだりはできなかった。『ここでもクリアできないとなると、私にはもう他に生きていく手段がない』『どんなに頭を働かせてもうまくできない、自分の力では解決できない』と追い込まれていきました」

 精神的に不安定になり、生きることを諦めそうになることもあったMIOさん。そんな彼女を救ったのは、意外にも「インド」と「ラジオ」だった。

 後編では、MIOさんが人生を再生させるまでのエピソードをお届けする。

(岡本拓)

※【後編】<人生に絶望したIQ130超「ギフテッド」女性が救われた「インド」と「ラジオ」 やっと気づいた「生きる喜び」>に続く

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