25周年を迎えた「科捜研の女」で主人公・榊マリコを演じる沢口靖子
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 11日放送の沢口靖子主演の人気ミステリードラマ「科捜研の女 season24」(テレビ朝日・毎週水曜午後9時)が、いよいよ最終回を迎える。最終回を前にseason25も期待してしまうが、人気長寿ドラマの主役・榊マリコ演じる沢口靖子の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2024年7月4日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 俳優・沢口靖子(59)が主演のドラマ「科捜研の女 season24」(テレビ朝日・毎週水曜午後9時)が、いよいよスタートした。1999年のスタート以来、現行の連続ドラマでの最多シリーズ記録を更新し続け、今年はシリーズ誕生から25周年を迎える。社会の流行、視聴者が求めるものが目まぐるしく変化する今、「変わらない」ことが“科捜研”の魅力になっていると、専門家は指摘する。

 いよいよ25周年の記念のseason24がスタートしたドラマ「科捜研の女」。記念の年の初回は2時間スペシャルで全レギュラー陣が集結し、シリーズ史上空前の難事件が立ちはだかるという気合の入れようだった。

「科捜研の女」は、京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)を中心とした研究員たちが、法医、物理、化学、文書鑑定などの専門技術を武器に難解な事件の真相解明に挑むドラマだ。

 25年も続く理由を、ドラマウォッチャーの中村裕一氏はズバリ「科学」にあると言う。

「『科捜研の女』がここまで長く愛される理由には、“科学捜査”というテーマの揺るぎない普遍性・継続性が挙げられます。科学は、進化こそすれ、退化しません」
 

 刑事ドラマや警察ドラマはこれまでにもたくさんあったが、科学捜査モノは『科捜研の女』がさきがけだ。そして、先端科学を駆使した捜査のドラマは、その科学が進化していけば、どんどん斬新なものになっていく。中村裕一氏は「半永久的に続く」と補足し、『科捜研の女』に引き付けられる理由をこう話す。

「次々と新しい技術が誕生する限り、それをベースにしたストーリーも半永久的に作ることが可能だと思います。そこに加わるのが“人間ドラマ”。科学によって解き明かされる複雑な人間心理や想定外の行動に、視聴者である私たちは強く惹かれるのです」
 

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 主人公・榊マリコを取り巻く面々には、刑事部捜査一課の刑事の土門薫(内藤剛志)、洛北医科大学で働く解剖医風丘早月(若村麻由美)、科捜研の化学担当の宇佐見裕也(風間トオル)などなど個性的で、専門性の高い登場人物がひしめいている。

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