「iPhone SE」
「iPhone SE」

 新モデルが登場する度に注目されているiPhone。3月22日には4インチモデルの新製品「iPhone SE」が発表されたが、消費者はどれだけ注目しているのだろうか。

 ライブフォト機能や、4Kビデオが撮影できる機能などが注目ポイントとされるiPhone SE。しかし、その購買意欲に関しては、やや控えめな結果に収まった。モバイル専門マーケティングリサーチ機関のMMD研究所は3月、iPhone SEに関して15歳~69歳の男女、2129人を対象に調査を実施した。

 「iPhone SEを購入したいと思うか」という質問で「購入したいと思う」「やや購入したいと思う」と回答したのは、合わせて19.7%だった。以前のiPhone6s/6s Plusの市場調査では、「購入したいと思う」「やや購入したいと思う」が31.8%だったため、10%近く数値を下げていることが分かる。

 購入理由に関して尋ねると「iPhoneに興味があるから」がもっとも多く32.8%。「更新のタイミングだから」が次いで28.5%、「4インチが発売されるのを待っていたから」が26.1%となった。だが、そのほかの回答を見てみると、「iPhoneのデザインが好きだから」(19.7%)、「ブランド力が高いから」(19.2%)「現在・過去にiPhoneを使用し、満足しているから」(17.8%)と、iPhoneやそのブランドに魅力を感じていることをうかがわせる回答が多く寄せられていた。アップル製品にはこだわりを持つユーザーが多い印象だが、今回の機種も、熱心なiPhoneファンによって買い支えられることになるかもしれない。

 また、iPhoneはドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアの他、格安SIMなどを挿して利用することも可能だ。消費者はどのキャリアを使うのだろうか。

 もっとも多かったのは、ドコモで31.6%。それに次ぐのがauで25.2%。ソフトバンクは18.8%となった。一方、近年コスパのよさから注目を集めている格安SIMは9.5%。認知度が大手3社に比べて低いにもかかわらず、その一角を担うソフトバンクの半分ほどの割合を占めているというのは、ある意味では健闘したと言えるかもしれない。(ライター・横田 泉)