子どもがなかなか机に向かわない、机に向かっても長続きしない……。子どもの将来を考えて、親が勉強してほしい、熱中するものを見つけてほしいと思っても、なかなか思い通りにはいかないことが多いもの。
今回は子どもが集中できる「環境」について考えてみましょう。
近ごろの住宅トレンドは「一体感」や「開放的」。それが仇になることも
昔の日本の家屋は、小さく区切られた部屋を数多くつくるレイアウトがメインでしたが、近ごろは極小住宅など、建物の面積が小さかったり、家族の数が少ないことから、家の各場所の空間につながりを持たせて、家族の存在を感じられるようにしたり、リビングとベランダや庭をつなげて一体感な雰囲気を演出するのがメジャーとなっています。
小さな家でも窮屈さを感じにくく、開放的な雰囲気を味わえたり、家族がそれぞれ別のことをしていても、絆を感じやすくするなど、今どきのニーズとフィットした家づくりといえます。
一方で、集中という点ではどうでしょう。リビングで勉強することに慣れていて、物音などが気にならないタイプの子どもはよいのですが、物音やほかの家族の気配が気になって、集中が続かなくなっている可能性についても見逃せません。また、視界にゲームやタブレットなどが入ってくることで、つい手が伸びてしまうこともあるでしょう。
家を引っ越したり、リフォームするのはすぐにはできませんが、少しでも集中しやすい環境にするために、さまざまなグッズが登場しています。手頃なものから試してみてはいかがでしょうか?
テレワークになったものの、家だとなかなか集中できないという方も、必見です!
集中するノウハウを本で学ぶ
まずは知恵をつける方法から。集中できないのは、集中するためのメカニズムや、時間の使い方が上手にできていない可能性があります。ちょっとした考え方や工夫の仕方を学んで、試してみるのもひとつの手です。これで効果があれば、一番ローコストで、なおかつ子どものみならず大人も知っていて損はないでしょう。
マンガと解説で、わかりやすく時間の使い方を教える本。親ががみがみ言うより、自分の意思で「実践しよう」と思ってくれるのが一番効果的ですよね。
アルベルト・アインシュタイン博士が考案した問題をベースにした、論理的思考を鍛えるブレイン・パズル。親子で楽しみながら、いつの間にか集中力が高まるという仕掛けです。
累計100万部を突破している「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズの中から、時間の使い方について教える本がこちら。イラスト満載で、習い事や学校、部活動で忙しい小学生に計画の立て方や、時間の使い方をレクチャー。
集中できる小物を取り入れてみる
音が気になる子ども、視界からの情報が気になる子ども、姿勢が悪い子ども……集中できない要因はいろいろ。子どもが気を取られがちなことに対して、対策できるグッズも数多く登場しています。ちなみに筆者は視界の情報量が多いと集中ができません。
音が気になる子どもにおすすめな耳栓。外の音を完全に遮断するわけではなく、程よく軽減。イヤーチップがXSから4サイズついているので、ぴったりフィットするものを選べます。
勉強の時間と休憩の時間を設定し、リピートして鳴らしてくれるインターバルタイマー。音量調節がついているので、音をならさずに光だけで知らせることもできます。大人はスマートフォンアプリにもインターバルタイマーがありますが、まだスマホを使っていない子どもには簡単な操作性で使いやすい。
スマホやタブレット、ゲーム機などで前かがみで猫背になりやすい今日このごろ。机と体の間に挟むこちらのグッズは、姿勢を正しくキープするすぐれもの。正しい姿勢を続けることで、体幹の強化にもつながります。
区切ることで集中する
完全なプライベート空間がなくても、仕切られている自分だけの空間があることで、集中力もアップ! 視界に誘惑するようなものが入ってこないことがポイントです。
大人にもおすすめの折りたたみ式のパーテーション。しっかり目線を遮る高さ450mmのハイタイプと、折りたたむとA4になるコンパクトタイプの2種あります。リビングなどオープンスペースで勉強や仕事をするときのもお役立ち。
パーテーションとしての高さは低めですが、勉強や仕事に使うグッズをまるっと収納して本棚などにスッキリ収められるもの。これだけ取り出せば、色々と集めてこなくてもスッと集中する体制に。
完全に屋根付きで、プライベート感をより高めたブース。4つのLED照明つきでブースの中を暗くさせず、フェルト素材による消音効果も期待できます。
厚みのある紙素材を使った、組み立て式の個室がこちら! 天井以外の四方を囲むことができ、引きこもって集中したり、WEB会議にもぴったり。同梱のボルトナットを手て締めるタイプで、特別な工具を用意する必要がないのも◎。いきなりの高額商品ではありますが、好きな場所に10万円以下で個室がつくれるのはアリではないでしょうか?