5日、東京株式市場で日経平均株価は過去最大の下げ幅となり、先週末に比べ4451円28銭安い3万1458円42銭で取引を終えた。1日の下落幅としては1987年にアメリカで株価が大暴落したブラックマンデーの時の下げ幅、終値ベースで3836円48銭を超え、過去最大の下げ幅を更新した。株価が急落したときに読んでおきたい、桐谷広人さんの過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2024年5月31日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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テレビやセミナーで大人気、桐谷広人さんの特大インタビュー。優待投資家としておなじみ「桐谷さん」がプロ棋士時代、投資家になってからの暴落体験、新NISAで「何を買いたいか」まで包み隠さず語った。
(本記事はアエラ増刊「AERA Money 2024春夏号」から抜粋しています)
取材当日は大雨だった。桐谷さんのトレードマーク(?)の自転車に乗った姿を撮りたいと思っていたのだが、取材陣も長靴を履くほどの悪天候。「きっと歩いていらっしゃる」と9割方は諦めつつも、ドライヤーとタオルを片手に待つ。
約束の時間の5分前、遠くから青いビニールのかたまり(?)が結構なスピードで近づいてきた。青(雨がっぱ)の真ん中に最小面積の顔。桐谷さんだ!
テレビで見たママチャリ! 大雨でもこんなに速く漕げるなんて、すごい。青い雨がっぱを脱ぐと横髪はふわふわで、全く濡れていなかった。
「はいどうも、こんにちは」
セミナーを開けば満員
将棋七段のプロ棋士の経歴を持ち、投資家としても有名な桐谷広人さん。2024年で
75歳になる。株式投資歴40年で資産5億円の「億り人」だが、この呼び名は似合わない。桐谷さんは、桐谷さん。
ダイヤモンド社から昨秋発売の『一番売れてる月刊マネー誌ZAiと作った桐谷さんの株入門改訂版』が売れている。発売半年で累計6万部突破。順調な滑り出しだ。
「今は日本株がいいので、株式投資のセミナーもお忙しいのではないですか?」と問うと、「はい、それはもう。全部はお引き受けできませんね、はい」と。
「今月の24日に新聞社の講演があるんですけどね、200人が座れる会場なんですよ。20人くらい関係者がいるから、180人しか入らないか。そんな小さなところですけども、私が講演するって告知したら、1100人の応募があったみたいです」
倍率6倍! 地方新聞主催のセミナーで。
「1000人しか入らない会場に2000人が押しかけるなんてことも、よくあるんですよ。日本証券業協会とかね、東証とかね、全国各地で開かれる講演会の来場記録は私がかなり持ってますね」
普通に自慢なのだが、「うふふ」という雰囲気。嫌みな感じは一切ない。
「新NISAがはじまりましたし、物価はどんどん上がって、ほっといたら定期預金が目減りする時代ですね。そんな世の中ですし、株価も上がってますから、私の講演にも人が集まるんでしょうね」