9月1日の「防災の日」に始まり、9月は防災月間です。家庭の防災グッズの見直しなど、災害対策の意識が高まる時期ですね。
防災用品のリストなどに必ず出てくるもののひとつに「トイレ」に関するものがあります。既存の便器にかぶせて使う、ビニール袋と凝固剤がセットになった「簡易トイレ」。そして外出先など外で使う袋状の「携帯トイレ」の2タイプが主なものでしょうか。
携帯トイレって、本当に安心して使えるのか?
筆者はトイレを我慢するとすぐ膀胱炎になるため、防災目的のみならず、長時間のドライブや移動の際には、事故や渋滞で動けなくなったときのことを考えて「携帯トイレ」を持ち歩いています。
しかし今まで幸いにもお世話になったことがなく、使用感について確認したことがありませんでした。でもイザという時に使い物にならないのでは困ります。
そこで、Amazonで販売している携帯トイレから、良さげなものを実際に購入して使ってみることにしました。
実物は小さくてコンパクト
購入したのはこちらの商品です。「人気防災士が監修」というキャッチフレーズにノコノコと釣られてみました。
箱から取り出してみると、ひとつは手のひらサイズで、厚みも薄いです。捨てるときに使う黒いビニール袋のロールも箱に入っていました。
いつも持ち歩いていたダイソーの携帯トイレ(※何年も経っているので現行品とは違います)もこの際なので開封して、比較してみましょう。
サイズ感はダイソーのほうが大きいですが、厚みは今回購入した商品のほうが少し厚め。でも新品のポケットティッシュより薄いくらいです。
中身が見えなくて安心!中にはキッチンペーパーのようなものが…
取り出してみると、中が全く見えず、しっかりした袋の口に、ちょうど股の部分にフィットするようにウレタンのようなやわらかな素材がつけられています。
中にはキッチンペーパーのような布が入っています。取り出してみましたが、これで大丈夫なんでしょうか。
気になるのが容量です。これは700mLの吸水試験に合格した商品となっています。一般的に1回の大人の尿は350mL程度と言われていますが、これを使用するシーンを想像すると、我慢を重ねた末に使うことが多そうです。一体どれくらいの尿が出るのか想像できませんが、溢れたら最悪です。
こぼれないのか?お茶を吸水させてみた
まず、このキッチンペーパーのようなもので本当に全部吸水してくれるのか、お茶で実験してみました。よく実験画像で見るようなブルーの水が用意できなかったのでお茶を使ったのですが、そこはかとなくリアル感があってなんだか申し訳ない感じも……。お茶なのでご安心ください。
まず350mLを入れてみました。ジャブジャブだけど大丈夫か…と思っていると、数秒のうちにキッチンペ―パー風の吸水紙が、ものすごい勢いで水を吸って膨らみ始めました。
吸ったあとはすっかりゼリー状になり、さかさまにしても水は垂れませんでした。
どこまでいけるんだろう…と気になり、700mLまで入れてみましたが、それでもさらに吸水紙はふくらみ、漏れることはありませんでした。
魔が差して、800mLまで入れてみましたがそれでも大丈夫でした。これなら、我慢の末に使用してもしっかり吸水してくれて、倒れたときに液体がこぼれて慌てることもなさそうです。
使用前の状態と800mLの水分を吸ったものを並べてみました。さすがパンパン!でも、横にしても液体が外に漏れてくることはありませんでした。
ダイソーの以前販売されていた携帯トイレも開封してみました。
ボール紙にビニール袋がセットされた形で、中に吸水紙のようなものが入っています。ボール紙の部分を掴んで用を足すのですが、中身は完全に丸見えです。そしてこの商品に関しては、水分吸水量が350mL。一般的な1回分とはいえ心配すぎる。現在100円ショップで販売されている携帯トイレは500~600mL容量のようなので、ある程度安心ですが、やっぱり透明はちょっと抵抗が……。
今回購入した商品は、8回分入りで1480円、1個185円です。110円と185円は、大きく違うといえば違いますが、常に消費するものではないので、185円に軍配が上がるなと思いました。
実際に使ってみた使い心地は?
さてここからは写真がありませんが、実際にトイレを少し我慢して使用してみました。くちばしのようになった部分を後ろにあて、袋が斜め前に出てくる形になります。
男性はそういった心配はないでしょうが、我慢の末に勢いよく用をたして飛び散ったりしたら最悪ですよね。
まず、袋を股の部分にあてたフィット感としては、このウレタンぽいやわらかな素材の肌当たりがとてもやさしく、軽くおしつけても痛くならないので安心感がアップしました。
いざ、そこで用をたしてみると、なんだか不思議な背徳感のようなものは感じましたが、まったく漏れたり、飛び散ったりすることなく完結することができました。
終わったらバッグの口を締めて、付属の黒いビニール袋に入れて捨てるだけです。ニオイの漏れについても、ほぼ感じませんでした。
こんなに安心して使えるものなら、ぎっくり腰などでトイレにたどり着けなくなったら、使ってしまうかもしれない。とりあえず、遠出するときには必ず持ち歩こうと思いました。
携帯トイレはたくさんの商品が出ていて、おおむね形状は同じです。
- 大きめの容量のほうが心理的に安心
- 中が見えないほうが尊厳が守れる気がする
- さらに捨てる袋がついてると匂いの漏れも軽減
このあたりをチェックして選ぶと良いかと思います。
こんなにいろいろある!Amazonで買えるおすすめ携帯トイレ
Amazonには数多くの携帯トイレが出品されています。中には大便までカバーするものもチラホラ。安心ではありますが、値段がちょっと上がりますね。
こちらの記事も参考にしてください♪
参考:携帯トイレと簡易トイレの違いってわかる?3タイプの使い分けと購入カタログ
(暮らしとモノ班・担当A)
モノ系を得意とする編集・ライター。ユニクロですら店舗で商品を見ても通販で買うほど通販が好き。出版社での雑誌編集経験やファッション通販サイト運営会社でのコンテンツ・マーケティング経験を生かして、みなさまにおすすめのモノや買い方の情報をお届けしています。