
社会的意義ある判決を
「私は母親とは連絡を取っていませんし、徹也の気持ちも答えようがないです。推測でしかないですが、後悔はないんやろうと思いますよ。
旧統一教会は理論武装をしています。それに納得はしないけど『そういう考えもあるんやな』という思いです。そうでないと、あれだけの人は集まらへん。旧統一教会の考えをすべて否定する動きもあるけど、そんなことをするから教会に勝たれへんのやと思います。
私は人様のことを批判できる立場にありませんし、弟が亡くなった後、徹也一家をサポートしてきた私にも事件の責任の一端があると思っています。その上で、この事件については『天命』だと申し上げたいです。自分も含めて、人生とはなるようにしかならないですから。
この2年間、あっという間に過ぎていきました。先ほども言ったように、あらゆる背景や事情も含め、この事件が社会的にどういう意義を持っているかを考えた上で判決を出してほしいと願っています」
(編集部・福井しほ、古田真梨子)
※AERA 2024年7月15日号