K-POPの5人組グループ・NewJeansが、東京ドームで単独公演を開催し、メンバーが歌った松田聖子の「青い珊瑚礁」が会場を大いに盛り上げた。その熱量は、韓国の主要音楽チャートで「青い珊瑚礁」が検索1位になるほどだった。40年以上も前の歌である「青い珊瑚礁」が、そこまで人を引き付ける秘密とは?
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韓国の5人組女性グループ、NewJeansが26、27の両日、東京ドームで単独公演を実施。2022年7月のデビューから1年11カ月での開催は、海外アーティストとしては最速。2日間で9万1200人を動員した。
ライブ中盤、メンバーそれぞれがソロでカバー曲を披露し、MINJIは女子高生制服姿でVaundyの「踊り子」、HYEINが竹内まりやの「プラスティック・ラブ」。そして、HANNIは「青い珊瑚礁」を歌った。
「青い珊瑚礁」を歌うHANNIは、遠目には“聖子ちゃんカット”風にも見える肩までのヘアスタイルに、ブルーのボーダーシャツ、膝丈のふんわりスカートと、レトロな雰囲気だった。
そのときの盛り上がりを、会場にいた10代の男性はこう話す。
「曲の始まりの『あぁ~』のHANNIの声で東京ドーム全体が『おぉぉぉ~』とどよめき、歓声があがりました。『青い珊瑚礁』は知らない曲だったけど、どこかで聞いたことある。でも、ペンライトを曲に合わせて振りまくった!」
HANNI自身のかわいさはもちろんだが、東京ドームに集まった5万人ほどの観客をどよめかせた「青い珊瑚礁」。
その楽曲の素晴らしさは、韓国にも届き、HANNIが歌ったことで「青い珊瑚礁」は音楽配信サービス「アップルミュージック」や「Spotify」などの韓国の音楽ランキングでランクイン。さらには韓国の主要音楽チャートの「Melon」では、人気検索1位を獲得するほどだった。
NewJeansのコアなファンの親よりもやや上の世代ならば、「青い珊瑚礁」がどれだけのヒット曲か、リアルタイムで知っているはずだが、この楽曲のすごさはどこにあるのだろうか。