長男、長女と遊ぶ相武さん(事務所提供)

「0か100かの性格」

 第1子を出産後は、キャリアの面でも葛藤を抱えていたという。「私の性格的に、仕事と子育てを両立させることができなかったんです」と話す。相武さんは産後、3カ月で仕事に復帰した。しかし、全力で臨めていないことでモヤモヤが募っていったという。

「しんどかったですね。0か100の性格なので100%の状態で現場にいることができない自分がすごく嫌で。ちょっとした空き時間にも子どものことを考えてしまったり、撮影が押してると予定通りの時間に帰れるかなと心配になってしまったり……。子どもが熱を出してしまったときは、現場でシッターさんを見つけるためにいろんなところに電話をかけたりもしてました。演技に集中できなくて気持ちの切り替えがうまくいきませんでしたね」

 せわしない日々を過ごしていくなかで、夫との関係もうまくいかないことがあったという。

「1人目のときは、産後クライシスに近い状況になってしまって、よくケンカしていました。『なんで言ったことをわかってくれないの!』とか主人に当たってしまって、お互いに納得がいかないから言い合いになってましたね……。家事・育児に対する不公平感も抱えていました。私は働いたあとに、子どもの世話をしてるのに、みんなのご飯も作ったりしてて。『明日、私のほうが早いのに』って思うこともありましたね。そのことを主人にも訴えたんですけど、うまく伝わらなくて、『だったら仕事休めばいいのに』と言われて、『私は仕事もやりたいし、子どもの世話もしたいの! あなたがもっと手伝ってくれたらできるのに!』って思ったこともありました。仕事に復帰して1年くらいたってくると、『本当にこれでよかったのかな』って悩みが強くなっていきました」

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結婚したときに自分のなかで“区切り”