オーディションでは応募者9000人から選ばれた

オーディション当時から高い評価

 同作が“GP(ゴールデン・プライム)帯ドラマ初主演”となる飯沼は、香川県出身。小学校~高校時代はバスケットボールに打ち込んでおり、副キャプテンを務めていたこともあるという。過去のインタビューでは、朝練で先生に怒られて、体育館を80往復したこともあることなどを明かしている。しかし、高校1年のときに大阪でスカウトされたことをきっかけに芸能活動を意識するようになり、演技経験ゼロながら、21年放送のオーディション番組「私が女優になる日_」(TBS系)に応募した。

 当時の飯沼について、芸能評論家の三杉武氏は次のように述べる。

「飯沼さんはタモリさんや永作博美さんらが所属する大手芸能事務所・田辺エージェンシーと作詞家の秋元康さん、TBSによる『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日_』で初代グランプリに輝きました。ファイナリストによる演技バトルでは、未経験ながらも見ている者を惹きつけるこまやかで安定した演技で、同プロジェクトの総合プロデューサーを務める秋元さんや劇作家で演出家の根本宗子さんら審査員たちから高い評価を受けていました」

 同番組で応募者約9000人の中から1位に輝いた飯沼は、同局深夜ドラマ「この初恋はフィクションです」の主演の座をつかみ取った。

 その後も出演作が相次ぎ、主演を務めた「パパとムスメの7日間」(同)では父親と人格が入れ替わる娘役、「マイ・セカンド・アオハル」(同)では冷静沈着な優等生役、「天使の耳~交通警察の夜」(NHK BS4K)では視覚障がい者役……と幅広い役柄に挑戦。ハイスピードで経験を積んできた。

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