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1200万画素になってより奇麗に手軽に

 いちばん使われているデジタルカメラと数年前からいわれているのがiPhoneだ。最新のiPhone 6sと6s Plusの画素数は1200万画素。センサーサイズは非公開だが、画素ピッチ(1.22マイクロメートル)から考えると画質的には1/2.3型撮像素子のコンパクトと同等レベル。感度を抑える方向のAEなので、被写体ブレはおきやすいが、そのぶんクオリティーを維持しているのはスマートフォンらしい。

撮影時の画面。タッチAF+露出補正をかけたところ。画面上部中央にある円形のアイコンはLive Photos機能。これがオンになっていると、シャッターを切る前後1.5秒ずつの動画が残る
撮影時の画面。タッチAF+露出補正をかけたところ。画面上部中央にある円形のアイコンはLive Photos機能。これがオンになっていると、シャッターを切る前後1.5秒ずつの動画が残る


6sと6s Plusの大きな違いは画面サイズだが、カメラ機能でも差別化されている。今回も6s Plusのみに光学式手ブレ補正が搭載され、6sは手ブレ補正がないぶん早めに感度が上がる。
 iPhoneのカメラのよさは、その機動力にある。操作系はシンプルで、タッチした場所にAFと露出の両方が合い、指を上下にスライドさせることで露出補正も可能。コンパクト機より感覚的に操作できる。
 スナップ用カメラとして便利なのはモニターの大きさ。6s Plusなら5.5型と格段に大きく、拡大・縮小表示もスムーズで撮影後の処理が格段に快適。すぐにインターネットでシェアでき実用性も高い。セカンドカメラとして非常に優秀だ。

4032×3024ドットの約1200万画素で記録される。A3以上に大きくプリントするのであれば、アラも目立つだろうが、小さいサイズで使うには十分な画質だ。焦点距離も短く、パンフォーカス気味で使いやすい●iPhone 6s Plus・オート(絞りf2.2・60分の1秒)・ISO25・AWB・JPEG
4032×3024ドットの約1200万画素で記録される。A3以上に大きくプリントするのであれば、アラも目立つだろうが、小さいサイズで使うには十分な画質だ。焦点距離も短く、パンフォーカス気味で使いやすい●iPhone 6s Plus・オート(絞りf2.2・60分の1秒)・ISO25・AWB・JPEG


◆ 荻窪 圭

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iPhone 6s
●ディスプレー:4.7型、1334×750ドット●CPU・OS:A9・iOS9●カメラ:裏面照射型。レンズ:F2.2、5枚構成●動画撮影:4K/30fps、フルHD/30fps/60fps●大きさ・重さ:138.3×67.1×7.1mm・143g●価格(税別、直販):16GB:8万6800円、64GB:9万8800円、128GB:11万800円

iPhone 6s Plus
●ディスプレー:5.5型、1920×1080ドット●CPU・OS:A9・iOS9●カメラ:裏面照射型。レンズ:F2.2、5枚構成。光学式手ブレ補正あり●動画撮影:4K/30fps、フルHD/30fps/60fps●大きさ・重さ:158.2×77.9×73mm・192g●価格(税別、直販):16GB:9万8800円、64GB:11万800円、128GB:12万2800円